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積立投資の基礎2 - 積立投資のはじめ方

資産配分の決め方

さあ、目標設定が決まりました。それでは目標を達成するための資産配分(アセットアロケーション)を決めるには、どうすればいいでしょうか? まずはじめに、ベストな資産配分を決めることは、とてもむずかしいことだと肝に銘じてください。できれば年代別に、「30代の方なら、こちらの資産配分がベストです。40代の方ならあちらの資産配分でいきましょう!」と、おすすめの配分割合を明確に示すべきなのですが、残念ながら私はその答えを持ち合わせていません。その原因は2つあります。

1つ目は、今がっちりとおすすめの資産配分をつくったとしても、10年後にもなると世界の経済の力関係は変わっているかもしれないという点です。そうなると、ここで資産配分を提示しても、それは10年後にはおすすめではないかもしれません。時代とともによりよい資産配分が変化していくのは自然の成りゆきだと思います。

もう1つは、人によって取れるリスク、期待するリターンが異なるということです。これもあたりまえのことですが、人それぞれ生活が違う以上、画一的におすすめ資産配分を示しづらいのです。積み立てられる金額は人によって違いますし、期待する年間利回りが違います。「3%を目指す運用」と「5%を目指す運用」では資産配分が変わってきます。

しかも、平均の年間利回り3%を目指すような資産配分にしても、おそらくぴったり3%になることはないことでしょう。年によっては、マイナスのときもあるでしょうし、プラスのときもあると思います。リーマンショックのような急落と重なって、そのときやめてしまえば3%どころではなく、元本割れしてしまっているかもしれませんよね。

リターンを予測する、もしくは、リスクをコントロールすることは非常にむずかしいことですし、投資家を悩ませる問題でもあるのです。このように、積立投資はリスク資産で運用をしているので、結果はとてもブレやすいのです。完璧な資産配分を組むことや、完璧な結果を求めることはむずかしいということを頭に入れておいてください。

…と、ここまで少々厳しいお話をしてきましたが、そんな身もフタもないことをグダグダいっていても運用はスタートできませんよね。“ きっちり” は無理なので、“ ざっくり” とした資産配分の考え方を進めていくことにします。

さきほどの復習にもなりますが、積立投資を“はじめたて” のうちは、まだ多く積み立てていませんし、これから積み立てる時間も長く取れるので、リスクの高い株式の割合を増やして大きなリターンを狙う資産配分を組んでも問題ありません。しかし、ゴール(65歳)に近くなってくると、資産も積み上がってきますし、運用期間も少なくなってきますから、リスクを抑えた無理のない資産配分にするのがよいと思います。もし、運用の終盤に大きな失敗をしてしまうと、時間的に取り返しがつかなくなってしまいますよね。

具体的には、運用の前半(30~40代)では「リスクは大きいが、期待できるリターンも大きい株式を多め」に保有し、運用の後半(50~60代)では、「期待できるリターンは小さいが、リスクも小さい債券を多め」に保有するべきです。これが資産配分の基本的な考え方です。

 <年齢別、株式と債券の保有割合の変化>
年齢別の株式と債券の保有割合の変化

ちなみに、これは基本的な考え方であって、完全にしばられる必要はありません。資産配分を考えるときには、バランスファンドという便利なファンドもあるので、これを活かしてもよいですし、生活環境や投資環境の変化に応じて臨機応変に動かしてよいと思います。ちょっとモヤッとされるかもしれませんが、投資ってそんなものです。最終的に設定した目標を達成できればそれでよいのです。

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