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投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2018表彰式に行ってきました。

ファンドオブザイヤー表彰式

今年も<投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018>の表彰式にお邪魔してきました。230席ほどの会場はほぼ満席。このイベントへの、注目度の高さが感じられます。

ブロガーが選んだ2018年の優良ファンドをご紹介します!

早速ですが、2018年のファンドオブザイヤーはこちらです!

順位 ファンド名
/カテゴリ
純資産
総額
信託報酬 最新
価格
1 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
/外国株(先進国)
291億円 0.11772% 詳細
2 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
/外国株(先進国)
1,005億円 0.11772% 詳細
3 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
/全世界(含む日本)
8.7億円 0.15336% 詳細
4 楽天・全米株式インデックス・ファンド
/外国株(先進国)
295億円 0.1696% 詳細
5 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
/バランス
194億円 0.17172% 詳細
6 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
/バランス
1,619億円 0.60% -
7 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
/海外ETF
169億米ドル 0.10%(経費率) 詳細
8 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
/外国株(先進国)
95億円 0.1728% 詳細
9 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
/全世界(含む日本)
161億円 0.2296% 詳細
10 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
/全世界(除く日本)
34億円 0.15336% 詳細

ファンドオブザイヤー2017で1位を獲得していた、楽天・全世界株式インデックス・ファンドが9位に転落しました。上位に食い込んだファンドは、信託報酬の低さが目立ちます。

ファンドの純資産額が大きくなることで、信託報酬の一部が引き下げられる「受益者還元型の信託報酬」を設定するeMAXIS Slimが5本ランクインし、先進国株式型が1位を獲得しました。業界内で率先して運用コストを下げるeMAXIS Slimの姿勢が評価されています。

2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドも、信託報酬の低コスト化を進めて人気を集めており、2018年8月に純資産1,000億円を突破しています。

投資信託の運用コストの低コスト化が、2018年の1つのテーマといえそうですね。各ファンドの詳しい紹介は、後ほどご紹介します!

リーマンショックは投資家心理にどんな影響を与えた?

このイベントの第1部では、『リーマンショックから10年/つみたてNISA』というテーマのアンケート結果を発表しました。進行したのは、人気投信ブロガーのrennyさんと、若手ブロガーセロンさんです。

「リーマンショック時に投資をしていた?」との質問に、54%の人が「はい」と回答していました。そのうち84%が、投資を中断することなく継続していたといいます。長期の資産形成を目指す投資信託は、一時的な下落に動じないのがセオリーです。相場が回復するまで静観する姿勢の重要性を、改めて実感しました。

ファンドオブザイヤー表彰式
写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

また、投信ブロガーrennyさんが2006年から2009年までの、運用残高を公開する興味深い場面もありました。2008年のリーマンショックにより、評価損が出た状態を時系列で説明し、リーマンショックが与えた影響の大きさを、投信ブロガー目線で赤裸々に説明したのはとても印象的でした。

下げ相場を乗り越えた投信ブロガーのコメントも紹介されていました。
「自分の感情さえ制御できれば何も怖くない」
「株価の急落に一喜一憂せず、平常心でいることが積立投資をする上で大切」
投資は感情ではなく、理性的に判断することが大切ですね。投信ブロガーのセロンさんは、昨年末の下落相場で、スポット買いをしたというエピソードを紹介していました。

セロンさんは、リーマンショック時に就職活動をしていた世代で、なかなか就職先が見つからず、自助努力をしないといけないと実感したといいます。それが投資を始めるきっかけとなり、投信ブロガーへと成長した原動力になっているそうです。

ファンドオブザイヤー表彰式
写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

「リーマンショック級のショックが今後やってくるか?」との問いに、「はい」と回答した人は97%という結果もありました。やはり、多くの人が大暴落を予感していることがわかります。常に最新の情報を仕入れておき、ショックが起こったときに冷静な判断ができるようにしておきたいですね。

つみたてNISAについてのアンケートでは、「通常のNISAから移行したか」という質問がありました。移行したと答えた人は37%と意外と少なかったです。移行の理由としては、期間が長いことを挙げた人が最も多かったです。移行しない理由として、拠出限度額が少なく、選べる商品が限定されてしまうことが挙がっていました。rennyさん、セロンさんも通常のNISAを継続して利用しているそうです。

ブロガーの熱いメッセージ

第2部は、投資家のファンドに対するメッセージの紹介です。運用するファンドへの冷静な評価や、熱い想いが語られていました。名物企画の進行役は、投資アドバイザーのカン・チュンドさんと、フィナンシャル・ジャーナリストとして活躍する竹川美奈子さんです。毎年恒例となった2人のコミカルな掛け合いが、会場を沸かせていました。

ファンドオブザイヤー表彰式
写真提供:投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year運営委員会

「毎年、想いが強すぎて長文になっていますね」との竹川さんの言葉に、「読む方も大変ですよ……」とカン・チュンドさんが笑いを誘っていました。たくさんのコメントが紹介されていたのですが、ファンドを評価するポイントとして以下ものが目立っていたように思いました。

  • 世界の株式に効率よく分散投資できる
  • 運用にかかる費用が低く抑えられている

各ファンドが切磋琢磨し、コストを下げる姿勢は特に評価されているようです。また、楽天証券を使っている投資家は、投資信託の保有で「楽天ポイント」がもらえるので、楽天・全世界株式インデックス・ファンドに応援コメントを寄せていました。ポイントの付与という付加価値も、ファンド選びの決め手の1つとなっているようです。

受賞ファンドの特徴は?

それでは、受賞したファンドの特徴や、評価につながったポイントを見てみましょう。1位のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、前回の13位から急上昇したファンドです。評価ポイントは、何といっても運用コストの安さです。

受賞にかけつけた三菱UFJ国際投信の常務執行役員・代田秀雄さんは、「日本におけるバンガード(米国の大手資産運用会社)を目指したい」とコメントしました。また、「定期的にブロガーミーティングを行っており、ファンドの課題を常に洗い出しています」とも話していました。外部からの声を積極的に聞き入れ、投資家目線の運用を行っている点も、高い評価を得たポイントの1つです。

2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、先進国株型のファンドの中でも、トップクラスの低コストが受賞につながりました。ニッセイアセットマネジメント常務取締役・上原秀信さんは、「低コストを推し進めるブレない姿勢が評価につながっていると考えています」と、喜びをにじませていました。

こちらのファンドは、信託報酬の引き下げだけでなく、ファンドの監査にかかる費用の削減にまで着手しています。業界の中でも率先してコスト削減を図る姿勢が、ファンドオブザイヤー上位獲得につながっています。

3位のeMAXIS Slim 全世界株式は、日本を含む世界各国の株式に投資できる、分散投資の効率性の良さがポイントとなりました。このファンドの魅力は「これ一本でOK!」という、投信ブロガーのシンプルなコメントに集約されています。「世界最高の商品」、「投資を始める人にすすめするならこれ」など、根強いファンのいるファンドです。

上位のファンドを見ると、米国株に投資する商品が多いことにも気づきました。昨年は米国市場が好調だったことを受けているようです。

また、11位から20位までは以下の結果となりました。前回6位のひふみ投信が11位に転落しています。また、姉妹ファンドのひふみプラスが20位圏外になるなど、日本株型のファンドはやや苦戦している印象を受けました。

順位 ファンド名
/カテゴリ
純資産
総額
信託報酬 最新
価格
11 ひふみ投信
/国内株
1181億円 1.06% 詳細
12 野村つみたて外国株投信
/外国株(先進国)
1,005億円 0.21% 詳細
13 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
/外国株(新興国)
115億円 0.20% 詳細
14 バンガード・トータル・ストックマーケット ETF
/海外ETF
1,065億米ドル 0.05%(経費率)
15 結い2101
/国内株
370億円 1.08%
16 バンガード・米国高配当株式ETF
/海外ETF
220億米ドル 0.08%(経費率)
17 iFree S&P500 インデックス
/外国株(先進国)
60億円 0.24% 詳細
18 eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
/全世界(含む日本)
7億円 0.15% 詳細
19 農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選F
/外国株(先進国)
9億円 0.97%
20 コモンズ30ファンド
/国内株
137億円 1.06% 詳細
20 SBI・全世界株式インデックス・ファンド
/全世界(含む日本)
16億円 0.15% 詳細

年々盛り上がりを見せるファンドオブザイヤー

このイベントは年々参加者が増え、盛り上がりを見せています。ファンドオブザイヤーはブロガーの投票によって決まるのですが、その投票数は年々増加しています。前回は198でしたが、今回は251(有効投票数は241)でした。ブロガーの声を取り入れるファンドも誕生しており、今後もイベントの存在感は大きくなると思います。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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