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つみたてNISA(積立NISA)とは?現行NISAとの比較、メリット・デメリットをチェック

積立NISAのイメージ

11月10日追記

金融庁より、つみたてNISAの対象商品に『たわらノーロードバランス(堅実型・標準型・積極型)』の3本が追加され、対象商品は11月8日時点で117本となっています(詳細:つみたてNISAで投資できる商品一覧)。事前の情報ではETFも対象商品となっていましたが、現時点では対象商品とはなっていません。しかし金融庁によると、つみたてNISAの対象商品は『今後も増加の見込み。』とありますので、将来的には対象商品にETFも加わってくると思われます。(追記終わり)

投資信託などの運用で利益が出ると、約20%の税金がかかります。(1万円の利益が出たら利益は約8,000円)。その税金が0%になる制度がNISAです。NISA自体は2014年からスタートしていますが、2018年1月より新たに『つみたてNISA(積立NISA)』がスタートします。

このページでは、つみたてNISAがどのような制度なのか?現行のNISAと比較してどのような違いがあるのか?そのメリットやデメリットについて見ていきます。

  1. (1) 「つみたてNISA」は利益にかかる税金が非課税となる制度
  2.  ・制度の概要、現行のNISAとつみたてNISAを比較
  3.  ・「NISA」と「つみたて」は併用できません 手続き開始は10月から
  4.  ・NISAをするならマイナンバーの提出を!
  5.  ・つみたてNISAのメリットとデメリットをおさらい
  6.  ・つみたてNISAは誰におすすめ?どの金融機関を選ぶ?
  7. (2) 金融庁が発表した「つみたてNISA」対象商品の基準
  8.  ・どんな投信が「つみたてNISA」の対象か『予想
  9.  ・今後のNISAはどうなる 「つみたてNISA」は誰におすすめ?
  10. (3) 「つみたてNISA」と個人型確定拠出年金:イデコを比較
  11. (次ページ)
  12.  ◎つみたてNISAで投資できる商品一覧
  13.  ◎つみたてNISAにおすすめの商品

「つみたてNISA」(積立NISA)は利益にかかる税金が非課税となる制度

つみたてNISAでは利益が非課税
つみたてNISA 通常の投資
1万円の利益が出たら
受け取れる利益は1万円
(税金が0%)
1万円の利益が出たら
受け取れる利益は約8,000円
(税金が約20%)

つみたてNISAは、積立投資において生まれた利益を、20年という長期にわたって非課税にすることで、安定的な資産形成を支援しようという制度です。先にも書いた通り、普通に投資した場合、生まれた利益の約2割は税金として引かれてしまいます。

つみたてNISAは「投資商品」「投資金額」などにに制限あり

通常の投資や、NISAでは株・投資信託・ETFなど様々な商品に投資できますが、つみたてNISAで投資できる商品は、運用にかかるコストが低く・分配金を出さず効率的に資産形成ができる投資信託に限定され、現行NISAよりも、より安定的に資産形成できるよう設計されています。(つみたてNISAで運用できる投資信託の条件想定される運用できる商品については後述します)

つみたてNISA(積立NISA)と現行のNISAを比較

  つみたてNISA 現行NISA 通常の投資
年間投資可能額 40万円まで 120万円まで 制限なし
制度の終了年 2038年まで 2023年まで 無期限
非課税運用が
できる期間
20年間 5年間(ロールオーバーを利用して最大10年間) 税制優遇なし
投資できる商品 投資信託・ETF
(投資できる商品に条件あり)
株・投資信託・ETF・REIT 株・投資信託・ETF・REIT・債券など
利用可能年齢 20歳以上~ 0歳~
開設できる口座数 1人につき1口座(複数の証券口座で開設できません) 証券会社ごとに開設可
資産の途中引き出し いつでも可能

つみたてNISAと今までのNISAでは、運用できる金額が異なります。現行のNISAは年間に120万円まで非課税で運用できるのに対して、つみたてNISAでは年間40万円までに引き下げられています。

この2つを比較すると、ちょっと額が少なく感じるかもしれませんが、毎年40万円いっぱいまで非課税枠を活用し、20年間続けて投資すれば、非課税の恩恵を受けながら投資できる額は最大800万円です。(現行NISAでは最大600万円)

また、先にも書いた通り投資できる商品も違います。現行のNISAは株・投資信託・ETF・REITを買うことができますが、つみたてNISAは投資信託ETFに限られています。

つみたてNISA(積立NISA)は現行のNISAと併用ができません

今後つみたてNISAが始まるということで、『NISAの120万+つみたてNISAの40万で、年間160万円が非課税で運用できる!!』と考えた方も多いと思います。しかし、つみたてNISAは現行のNISAとの併用ができません。今後NISAを利用する場合は、どちらかを選ぶ必要があります。

投資信託を長期で積み立て、資産を作りたいという方は、2018年から始まるつみたてNISAは役立つ制度になりそうです。ただ、投資信託だけでなく株でも投資がしたい方は、現行のNISAを活用するのが良さそうです。

制度開始は18年1月から・口座開設手続きは2017年10月から

つみたてNISAの運用開始は18年1月からですが、口座開設の手続きは17年10月より開始されます。この制度を利用する場合は、通常の証券口座の開設も必要です。また、つみたてNISAの口座は1人につき1口座のみ(複数の証券会社にNISA口座を開設できない)と、いくつか利用に条件があります。

つみたてNISAを使える主要ネット証券の特徴
証券会社
(公式サイト)
特徴 詳細ページ
SBI証券 つみたてNISA対象商品取扱数 詳細
楽天証券 楽天ポイントで投信が買えるなど独自サービスあり 詳細
マネックス証券 資産運用をおまかせできる『マネラップ』 詳細
カブドットコム証券 動画で投資を学ぶ『kabu.study』を用意 詳細
松井証券 取り扱う投信は低コストなものを厳選 詳細

NISAを利用するなら「マイナンバー」提出を

2018年以降にNISAを利用する場合は『マイナンバー』の提出が必須となります。現在NISAを利用しており、18年以降はつみたてNISAを利用したい方もマイナンバーの提出は必須となります。

マイナンバーのイメージ

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つみたてNISA(積立NISA)のメリットとデメリットをおさらい

メリット

  •  ・つみたてNISAは、現行NISAと比較し、長い期間非課税で運用ができる(20年間)
  •  ・非課税投資額が最大800万円まで拡大(現行NISAは最大600万円)

デメリット

  •  ・年間に投資できる額は、現行のNISAと比較すると少ない。(トータルではつみたてNISAの方が多い)
  •  ・運用できる商品は、長期投資に向いている投資信託に限定される(株や毎月分配型投信などは除外される)

つみたてNISA(積立NISA)はどんな方におすすめな制度か?

では、つみたてNISAはどんな方に向けた制度なのでしょうか?この制度は投資によって生まれた利益にかかる税金が0%となります。また、投資できる商品はで安定的に資産形成ができる商品に限定されていますので、他の投資方法よりも比較的リスクが小さくなります。つみたてNISAは少額からコツコツと長期で資産形成をしたい方(安定的に資産運用したい方)向けの制度になるのではないかと考えています。

大きなリターンを目指すようなアクティブ投信や株などに投資したいという方は、通常の証券口座や現行のNISAでリスクを取った投資するという選択があると思います。

どの金融機関を選ぶか?

つみたてNISAで運用できる商品は金融庁にお墨付きをもらった商品114本(17年10月現在)ですが、どの金融機関でも114本全部は取り扱っていません。つみたてNISAの口座を開設する金融機関で、ご自身が投資しようとする商品の取り扱いがあるか、あらかじめ確認しておきましょう。

つみたてNISAで投資できる商品(+主な販売会社)

つみたてNISAを利用するときには、証券口座の開設も必要です。口座開設時に特典・キャンペーンを付けている証券会社もあるので、それらも有効活用すると良いと思います。

証券会社
(公式サイト)
特徴 詳細ページ
SBI証券 口座への入金で ①2,500円
株式投資のためのオリジナルレポート
詳細
楽天証券 楽天証券・楽天銀行での口座開設+双方の連携で
1,000円
詳細
マネックス証券 証券口座にて投信申込手数料を優遇 詳細
カブドットコム証券 投資信託の買付10万円以上で2,000円 詳細

金融庁が発表した「つみたてNISA」対象商品の基準

積立NISAの基準の当てはめ

金融庁 導入直前!「つみたてNISA」の制度概要 資料より

つみたてNISAは投資できる商品に条件があり、金融庁がお墨付きを出した商品のみ、積み立てができます。

つみたてNISA選定基準(投信)の詳細

※全商品ノーロードであることが前提

  1. ①インデックス型投信(TOPIXなど国内資産に投資するもの)
     ・信託報酬は0.5%以下
  2. ②インデックス型投信(MSCIコクサイなど海外資産に投資するもの)
     ・信託報酬は0.75%以下
  3. ③アクティブ型投信(国内資産に投資するもの)
     ・信託報酬は1%以下
  4. ④アクティブ型投信(海外資産に投資するもの)

     ・信託報酬は1.5%以下

  5. ③④共通の要件
     ・純資産額50億円以上で、運用開始から5年以上経過、運用期間の2/3は資金流入している(資金が集まって、順調に運用ができるもの)

どんな商品が「つみたてNISA」(積立NISA)の対象か?

17年10月現在でインデックスファンド・アクティブファンド合わせて114本の投資信託が対象商品です。次ページつみたてNISAで投資できる商品をご確認下さい。

今後のNISA制度の変更案

また、確定事項ではありませんが、NISA・つみたてNISAについては以下のような制度の変更案が出ています。

  •  ・『NISA』と『つみたてNISA』の一本化を検討。
  •  ・『現行NISA』で、非課税期間終了後のロールオーバーについて。現在は120万円を上限に次の非課税枠への移行ができるが、今後は120万円の上限を撤廃することを検討

NISAは運用期間が5年間に限定されています。しかしロールオーバーを使うことで、5年の運用期間が終了した後も、引き続き5年間だけ運用を継続できます。

ただ、今までロールオーバーできる金額は120万円までした。『今後も成長するかもしれない』商品を、部分的に売却する必要があったのです。しかし、この上限撤廃が実施されれば、NISAを利用した資産形成のボトルネックが解消されます。

つみたてNISAと個人型確定拠出年金:イデコを比較

NISAと同じく、運用益にかかる税金が非課税となる制度に確定拠出年金:イデコがあります。この制度は投資信託などを積み立て、老後の年金を作る制度です。

運用益にかかる税金が非課税になるのは同じですが、それぞれの制度で大きく異るのは、運用期間です。確定拠出年金は、あくまでも年金を上乗せを目的とした制度で、原則60歳まで資金を引き出すことができません。5年、10年後に使うお金の運用には向いていません。また運用できる商品も異なり、確定拠出年金の方が運用できる商品の幅が広いです。

  つみたてNISA 確定拠出年金:イデコ
年間に投資できる額 40万円まで 14万4,000円~81万6,000円
非課税で運用ができる期間 20年間 60歳になるまで
投資できる商品 投資信託 預金・投資信託・保険
資産の途中引き出し いつでも可能 原則60歳になるまで不可
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