プラチナの投資信託におすすめできる商品はある？SBIや楽天のNISAで買えるか解説

プラチナ投資信託におすすめできる商品はある？

プラチナに投資する投資信託は、日本では設定されておらず、ETF（上場投資信託）のみ取り扱いがありました。

しかし、冒頭でも触れたように、2026年1月21日に国内初のプラチナ投資信託「楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）」が設定されることで、投資信託を通じてプラチナに投資できるようになりました。

投資信託なので、少額からプラチナへ投資できる点は魅力的ですが、このファンドは設定される前のため、「おすすめできるか」は、判断しづらいのが正直なところではあります。次章で、注意点を紹介しているので、総合的に判断してみてください。

楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）は、楽天証券で購入でき、NISAでは成長投資枠で投資できます。SBI証券では取り扱われないため、現時点でプラチナ投資信託に投資できる証券会社は、楽天証券のみということになります。

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楽天・プラチナ・ファンドの注意点

楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）には、次の2点が注意点としてあげられます。

1. プラチナ価格と100％連動するとは限らない
2. 保有中に手数料がかかる

①プラチナ価格と100％連動するとは限らない

「楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）」は、プラチナの価格に連動する成果を目指して運用される商品です。

しかし、プラチナの価格と100％同じ動きをするとは限りません。プラチナの投資信託は、実物のプラチナを持っているわけではなく、別の金融商品（ETFや海外の投資信託）を通じて、間接的にプラチナへ投資しているためです。

そのため、プラチナだけでなく、間に挟んでいる金融商品そのものの需給により、価格が変動することがあります。その結果、市場のプラチナ価格と投資信託の基準価額にズレが生じることもあるのです。

楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）次の2本の金融商品への投資します。どちらもプラチナ価格の値動きに概ね連動させることを目指す金融商品です。

②保有中に手数料がかかる

投資信託には、保有している間「信託報酬」と呼ばれるコストがかかります。信託報酬も、プラチナ価格とズレを生じさせてしまう要因の1つです。せっかくプラチナ価格が値上がりしても、信託報酬が高ければ、その分リターンは低くなってしまいます。

「楽天・プラチナ・ファンド（為替ヘッジなし）」は、ETFや海外の投資信託へ投資しているため、投資先でかかる運用コストも信託報酬に含まれます。

他の投資方法を考えるべき？

プラチナ価格と100％同じ動きをするとは限らない点に不安を感じる方は、実物のプラチナを手に入れる方法を検討しましょう。実物を買う方法として、「現物購入」、「プラチナ積立」があります。

しかし、プラチナをそのまま買うと、「プラチナを買った」という大きな満足感はあるものの、手元にプラチナが残るので、盗難や紛失のリスクが高まり、保管の問題が発生します。貸金庫に預ける選択肢もありますが、当然、相応な費用が掛かってしまう点は難点でしょう。

また、購入時の手数料や最低購入金額も気にしなければなりません。下の表は、手数料や最低購入金額をまとめた表です。

現物購入とプラチナ積立の手数料や最低購入金額は、投資信託に比べて手数料が高く設定されています。それぞれ詳しくみていきましょう。

現物購入

現物購入は、店頭でプラチナ現物やプラチナ硬貨などを直接買う方法です。この方法は、あまりおすすめはできません。

仮に、2025年12月現在、田中貴金属でプラチナ硬貨を7g（約12万円相当）買った場合には、4,400円もの手数料がかかります。パーセンテージに直すと、3.67％なので、3.67％以上の値上がりが期待できないと、手数料負けすることになります。

ただし、手数料は多く買えば低くなる傾向にあります。たとえば、100g（約133万円相当）のプラチナ地金を買った場合は、手数料が16,500円のため、手数料は1.24％となり、手数料負けの可能性は低そうです。ただ、一気に133万円分ものプラチナを買うというのは現実的ではありません。

プラチナ積立

プラチナ積立とは、プラチナを毎月一定額積み立てる方法のことです。積立額が、一定の重量を超えると「プラチナ地金」を引き出せます。毎月、少しずつ積み立てて、いつでも実物と交換できる状態にしておきたい方にはぴったりの投資方法ですね。

プラチナ地金は引き出さなくても良いので、保管に関して不安に感じている方も、取り組みやすいと言えるでしょう。

プラチナ積立は、楽天証券やSBI証券で取り扱っています。手数料は一律「1.65％」で、1,000円積み立てたときは、16.5円が手数料です。売却時の手数料は無料となっているので、片道分の手数料だけと考えると、許容できる範囲といえます。

楽天証券では、クレジットカード決済でプラチナ積立ができます。積立額に応じて、0.5％の楽天ポイントを貯められるためお得に資産形成ができます。

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投資信託が向いている人

投資信託には、現物購入やプラチナ積立よりも手軽に購入できることが利点です。その点に魅力を感じる方は、投資信託が向いているでしょう。

投資信託ならではの魅力は次の3点です。

1. 100円から投資できる
2. 新NISA（成長投資枠）をつかって投資ができる
3. 購入手数料がかからない

投資信託は、少額から投資でき、購入時の手数料を気にしなくていいのがポイントです。さらに、新NISAの成長投資枠を使って投資をすれば、税金はかからないため、確定申告や年末調整で悩む必要もありません。

ETF（上場投資信託）の紹介

プラチナ投資信託は、現時点で1本のみですが、プラチナに投資できるETF（上場投資信託）は、次の2本が設定されています。

ETFは、証券取引所に上場しているため、株式と同じように、銘柄コードが付いていて、株を買うように購入することができます。

どちらも楽天証券とSBI証券のNISAの成長投資枠で購入できます。「楽天・プラチナ・ファンド」がまだできたばかりだから様子見したい方は、ETFに投資しても良いでしょう。

特に、1541は、国内で保管しているプラチナを裏付けにに発行されている金融商品なので、海外の金融商品を通じてプラチナに投資しない点や、国内でプラチナを保管している点に魅力を感じる方におすすめのETFです。

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