イデコ(iDeCo・個人型確定拠出年金)の運用におすすめの商品

イデコ(iDeCo・確定拠出年金)でおすすめする運用商品とは

イデコ(iDeCo・個人型確定拠出年金)を利用した資産運用において気になるのは、「どんな商品を運用するか」ではないでしょうか。ここでは、イデコを利用するにあたって、気をつけたい商品選びについて見ていきましょう。

  • どのような商品を選べばいいか
  • SBI証券・楽天証券でおすすめの商品
  • 50代からはじめる方におすすめの商品

このような内容を解説しています。

イデコで運用できる3種類の金融商品

イデコでは、以下の商品を運用できます。

  • 定期預金
  • 保険(積み立て年金保険など)
  • 投資信託

以上の商品は月の拠出額の範囲内であれば、どのように組み合わせて運用しても構いません。また、商品の変更も途中でできますので、その時の運用状態や市況によって商品の組み換えをおこなうのもいいでしょう。

<イデコが使える主なネット証券>
証券会社
(公式サイト)
イデコで運用できる商品 証券会社
詳細
マネックス証券 iFreeeMAXIS Slimなど26本 詳細
楽天証券 たわらセゾン投信など32本 詳細
SBI証券 eMAXIS Slim、ひふみ年金など
セレクトプラン:37本
オリジナルプラン:38本
詳細
松井証券 eMAXIS Slim、ひふみ年金など12本 詳細
大和証券 ダイワの確定拠出年金専用商品など16本 詳細
イオン銀行 たわら・ひふみ年金など24本 詳細
au auスマートシリーズなど5本 詳細
auカブコム証券 ひふみ年金など27本 詳細

具体的にどんな商品を運用すればいいの?

イデコに限らず、資産運用に利用する金融商品選びは「自分がどの程度リスクを取れるのか」を考えることが重要です。

絶対に損をしたくない場合

もし「絶対に損をしたくない」ということであれば、「定期預金」や「保険」など元本確保型の商品が選択肢に入ります。ただし、定期預金は途中で解約すると、当初予定されていた金利より、受け取れる金利が下がります

また、イデコの運用商品として「利率保証型積立(生命・傷害)保険」などがラインナップに入っている金融機関もあります。これらの商品も「元本確保型」の商品ですが、保険を途中で解約した場合、元本割れとなる可能性があります。

そのうえ保険は、運用にかかる手数料が基本的に開示されていない「不透明な商品」と言えます。積み立て年金保険の場合、保険の運用にかかる手数料を差し引いた額が、最低保証される利率として設定されています。保険がこうした商品であることを納得できるのならば、保険も選択肢の1つになるでしょう。元本確保型の商品を選ぶ場合も、商品の特徴をよく把握した上で運用をしましょう。

積極的に利益を求め、かつ運用リスクをとれる場合

将来受け取れる年金額を大きく増やしたいのであれば、株式型の投資信託に代表されるリスクのある商品を運用する必要があります。もちろん、この場合は元本確保とはなりませんのでご注意ください。

投資信託を運用する場合は、商品の手数料に注目

イデコは、60歳になるまでの長期運用が前提となります。投資信託を運用する場合は、運用時にかかる信託報酬(運用管理費用)には特に注目しましょう。

投資信託の中には、TOPIX(東証株価指数)やS&P500(米国株の代表的な株価指数)など市場の平均に投資するインデックス型と、有望な投資先を調査し、積極的に利益を求めるアクティブ型があります。アクティブ型は、投資先を調査する手間がかかっているので、一般的にインデックス型よりも運用にかかるコストが高い傾向があります。

将来多くの年金を受け取るためには、アクティブ型の投資信託を選ぶのもひとつの手段です。ただ、アクティブ型のリターンが、インデックス型のリターンを上回ることは少ないというデータもあります。市場平均に勝ち続けるためにかかるコストが、リターンを削ってしまうことには、注意が必要です。アクティブ型の投資信託を運用する場合は、支払うコストに見合うリターンがあるか判断して投資しましょう。

投資信託の運用にかかるコスト

  • 【販売手数料(購入時手数料)】
     運用する商品を買い付けするときにかかる費用
     ※購入時の手数料が無料であるノーロード型の投資信託を選択した場合は0円。
  • 【信託報酬(運用管理費用)】
     商品の運用期間中、常にかかる費用なので、このコストには注意が必要です。
  • 【信託財産留保額】
     商品の売却時にかかる費用。(これがかからない商品もあります)

以上が投資信託を運用するときにかかるコストです。

ここからは、人気のある金融機関、SBI証券と楽天証券のイデコでおすすめの商品について見ていきます。

SBI証券のイデコでおすすめの商品【2020年最新版】

SBI証券のイデコには、セレクトプランとオリジナルプランがありますが、セレクトプランのほうがおすすめです。なぜなら、セレクトプランは、元々あったオリジナルプランの商品ラインナップがやや時代遅れとなってきたため、より良い商品を取りそろえるために新しくつくられたプランだからです。

<SBI証券でおすすめの商品>
商品名/カテゴリ 説明
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
/先進国株式
「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2018」で1位を獲得した商品です。業界最安水準を目指してコストを引き下げます。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
/バランス
設定されて以来「投信ブロガーが選ぶFund of the Year」でバランスファンド1位を獲得し続けている商品です。
ひふみ年金
/国内株式
姉妹商品のひふみ投信は「R&I ファンド大賞 2020」の投資信託10年/国内株式部門で最優秀ファンド賞を受賞しています。(国内株式部門で6度目の受賞)
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね
/米国株式
「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2019」でアクティブファンド1位となった商品です。

SBI証券のイデコは、業界最安水準の運用コストを目指し続ける「eMAXIS Slimシリーズ」に加えて、「ひふみ年金」や「おおぶね」といった魅力的なアクティブファンドにも投資できるので、かなりおすすめです。

楽天証券のイデコでおすすめの商品【2020年最新版】

楽天証券のイデコでは、楽天・バンガード・ファンドや、投資家から一定の支持があるセゾン投信の商品に投資できます。楽天・バンガード・ファンドとは、世界最大級の運用会社である「バンガード社」のETFに投資できるファンドシリーズです。

<楽天証券でおすすめの商品>
商品名/カテゴリ 説明
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
/全世界株式
全世界株式を対象としている海外ETF「VT」に投資できる商品です。「投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2017」で1位を獲得しました。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
/米国株式
米国株式のほぼ100%をカバーしている海外ETF「VTI」に投資できる商品です。
セゾン資産形成の達人ファンド
/全世界株式
有望な投資対象ファンドを通じて、全世界の株式に投資するアクティブファンドです。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
/バランス
バンガード社のインデックスファンドを通じて、全世界の株式と債券に投資するバランスファンドです。

以上が、楽天証券のイデコでおすすめの商品です。

ただ、上の表で紹介した楽天・バンガード・ファンド2本は、松井証券のイデコでも取り扱いがあるうえ、松井証券ならeMAXIS Slimシリーズまで取りそろえています。セゾン投信の商品も、先ほどは触れませんでしたがSBI証券のイデコで取り扱いがあります。

楽天証券の商品ラインナップは、決して悪くありません。しかし、松井証券SBI証券と比べると「いまひとつだと感じてしまう」というのが正直なところです。

ここまでは、20代~40代のような運用期間を長く確保できる方を想定して、株式型の投資信託を中心におすすめ商品の紹介をしてきました。一方、50代の方は積み立てる期間が短くなってしまうので注意が必要です。

しかし、50代の方でもまだ間に合います!
最後に、「イデコは本当に自分にとってお得な制度なのか」と疑問や不安を抱いている50代の方でも、安心して運用できるリスクの低いおすすめ商品を紹介します。

50代からイデコをはじめる方におすすめの商品

イデコは税制上のメリットがとても大きいので、50代からはじめてもお得に運用できます。

50代からのイデコでは、資産を大きく増やすことよりも、資産を減らさないことを重視して運用しましょう。具体的には、以下のような比較的リスクの低い商品での運用がおすすめです。

<50代からはじめる方におすすめの商品>
商品名/カテゴリ 取り扱いのある
主な金融機関
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
/バランス
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
/バランス
eMAXIS Slim 国内債券インデックス
/国内債券
たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>
/先進国債券
あおぞらDC定期(1年)
/定期預金

このような商品を組み合わせて、守りの姿勢で運用しながら、節税効果を活かすのがおすすめです。

次のページでは、イデコで資産運用するうえで重要な金融機関選びについて見ていきましょう。