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ブルベアファンドの特徴とメリット・デメリットとは?

ブルベアファンドのイメージ

投資信託には、日経平均株価などの株価指数と同じように価格が動くインデックスファンドがあります。例えば日経平均が○日連続で上昇といった相場のときに、日経平均に連動するファンドを持っていれば値上がり益が見込めます。しかし実際の相場では都合よく連騰するとは限りませんし、相場が下落することもあります。

しかし、投資信託の中には株価指数の短期の値上がり・値下がりを利用して、利益を出すことを狙う投資信託があります。それがブルベアファンドです。これを使えば、わずかな指数の上昇や下落でも利益を狙えます

通常、相場の下落時に利益を狙う取引をしようとすると、信用取引口座を開設して、株の空売りをする必要がありますが、ブルベアファンドは信用取引口座がなくても、株の空売りと同じような取引をすることができます。ただしブルベアファンドの特徴を知らずに投資すると、損失を抱えてしまう可能性もあります。

このページではブルベアファンドはどんなものか、株価指数の動きに対して、ブルベアファンドがどう動くかといったブルベアファンドの気になる部分を見ていきます。

ブルベアファンドとは?

ブルベアファンドは、インデックスファンドのように特定の指数と連動して価格が動きますが、価格が動く向きや大きさが違います。

まず価格が動く向きですが、ファンドの名称にブルとあれば、基準指数と同じ方向に動き、ベアとあれば基準指数と逆の動きをします。

そして価格が動く大きさですが、その大きさはファンドの名前につくダブル・トリプルなどの単語や、23数値で分かります。例えば、動きの基準とする日経平均が1日に100円値上がりした場合、『ダブルレバレッジブルのファンドは200円値上がり、『トリプルベアのファンドは300円値下がりします。

基準となる指数から何倍プラス(またはマイナス)に大きく動くことをレバレッジとも呼びます。このレバレッジが大きければ大きいほどハイリスク・ハイリターンな商品になります。

代表的なブルベアファンド

ファンド名 倍率 (レバレッジ) 詳細
One 日本株ダブル・ブルファンド 2倍 詳細
SBI 日本株4.3ブル 4.3倍 詳細
One 日本株ダブル・ベアファンド マイナス 2倍 詳細
SBI 日本株3.7ベアIII マイナス 3.7倍 詳細

ブルベアファンドの長期保有に要注意!

ここまでの読むと、『日本株が値上がりするタイミングで、日本株に連動するブル型のファンドを持っておけば、一般的なインデックスファンドを持っているよりも2倍・3倍の利益を狙えるのでは?』と考えたくなりますよね。しかし、それは間違った認識です。

ブルベアファンド【○倍】は、【株価指数の1日の動きに対して、ファンドの価格が◯倍動く】ということを示しています。基準となる指数が1日に100円値上がりすれば、それに連動するレバレッジ2倍のブル型ファンドは200円値上がりします。

しかし、基準となる指数が3日で300円値上がりしたとき、ブル型ファンドは300円×2倍の600円にはなりません。基準価格が日々どのように動くかによって、ブルベアファンドの動きは大きく変化します。

基準指数が2日続けて上昇した場合

まずは、基準指数が2日続けて5%上昇した場合を見てみましょう。

▼ブル型

ブル型ファンドの値動き

▼ベア型

ベア型ファンドの値動き

グラフからはブルとベアが逆の動きをしていること、そして基準の指数が10%しか動いていないのに対して、ブルベアファンドは大きく値上がり・値下がりしていること分かると思います。これがブルベアファンドの特徴です。

また、ブル型ファンドの動きを見ると、初日から1日後のグラフの角度より、1日後から2日後のグラフの角度の方がより急になっているのが分かります。ブル型は基準となる指数が連続して上昇すると、リターンが大きくなります。ですから、相場が連続して値上がりする場面では、ブル型ファンドの価格は大きく値上がりします。

基準指数が2日続けて下落した場合

今度は基準となる指数が2日続けて5%下落した場合です。

▼ブル型

ブル型ファンドの値動き

▼ベア型

ベア型ファンドの値動き

今度は逆にベア型ファンドが値上がりし、ブル型ファンドが値下がりします。そして、ベア型ファンドの値動きを見ると、先のブル型ファンドと同じく、初日から1日後のグラフの角度より、1日後から2日後のグラフの角度の方が急になっているのが分かります。ですから、相場が連続して値下がりする場面では、ベア型ファンドの価格は大きく値上がりします。

基準指数が下落→元に戻った場合

続いて、一時的な株価下落の場合を想定してみましょう。1日目に基準指数が10%下げ、翌日10%戻した場合です。

▼ブル型

ブル型ファンドの値動き

▼ベア型

ベア型ファンドの値動き

基準となる指数は100%→90%→99%と、2日でほぼ値を戻していますが、ブルベアファンド違います。ブル型ファンドは2日間である程度価格を戻していますが、レバレッジが大きいブル4.3倍のファンドは、80%ほどしか価格が戻っていません。

逆の動きをするベア型ファンドは、1日後に大きく利益を出していますが、2日後には100%を割ってしまい、利益は残っていません。

基準指数が上昇→元に戻った場合

最後に、先ほどの逆で一時的な株価上昇の場合を想定してみましょう。1日目に基準指数が10%上げ、翌日10%戻した場合です。

▼ブル型

ブル型ファンドの値動き

▼ベア型

ベア型ファンドの値動き

先ほどのシミュレーションと似たような結果になりました。ブルベアファンドの動きは、基準となる指数の1日ごとの動きに左右されるということを、必ず覚えておきましょう。

ブルベアファンドのメリット・デメリット

ここまで見てくると、ブルベアファンドのメリット・デメリットがわかります。相場が連続して上昇(もしくは下落)するときには、ブルベアファンドは一定方向に大きく動きます。そして、倍率が高いファンドほど、より大きく値が動きます。上昇相場が続くときはブル型ファンドを、下落相場が続くときににはベア型ファンドを持っていると、大きな利益狙える可能性があるのです。これがブルベアファンドのメリットです。

一方、基準となる指数が上昇と下落を繰り返すボックス相場になると、ブルベアファンドの価格は思うように伸びてくれません。これがブルベアファンドのデメリットです。

また、ブルベアファンドは価格の値上がり値下がりが繰り返されると、徐々に基準価格が下がっていく特徴もあります。以上のことから、ブルベアファンドを長期で持ったり、ボックス相場で持つことは、あまりおすすめできません。

ブルベアファンドまとめ

ブルベアファンドは上昇・下落相場両方で利益を狙える商品です。しかも、レバレッジを活かすこと短期間で利益を得られる可能性もあります。しかし、相場が想定した動きをしなければ、短期間で大きく損失がでる可能性もあります。ですからブルベアファンドを購入するときには、【投資額を一定額までにとどめる】【保有は短期にする】など、売買ルールを徹底しておきましょう。

ファンド名 倍率 (レバレッジ) 詳細
One 日本株ダブル・ブルファンド 2倍 詳細
SBI 日本株4.3ブル 4.3倍 詳細
One 日本株ダブル・ベアファンド マイナス 2倍 詳細
SBI 日本株3.7ベアIII マイナス3.7倍 詳細

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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