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マイナス金利で国債投資のリターンが急増!

リターンのイメージ画像

現在は、日本銀行をはじめ、アメリカ連邦準備制度「FRB」、欧州中央銀行「ECB」など、世界の中央銀行が活発に金利を上げ下げしたり、国債を買ったりして景気を調整しています。

日本に関して言えば、2016年1月29日に史上初となる「マイナス金利」の導入を決定し、これまで限界とされていた政策金利0%の壁が無くなりました。

それだけに、金利に連動して価格が変動する国債への注目度が高まっています。国債投資において、この「金利」と「価格」の関係はかなり重要なポイントですので、この機会にわかりやすく説明しておきます。

債券の「金利」と「価格」の関係

では、利子分がはじめから割り引いて発行される割引債という債券をつかって説明していきます。たとえば、「額面100万円(満期まで保有すると戻ってくる金額)、利回り10%の10年物」の割引債であれば、発行額は50万円です。毎年10%の利子(50万円×10%=5万円)を10年間もらうと、利子分が合計50万円になり、発行額と合わせるとちょうど100万円になりますよね。

割引債のしくみ

同様に、「額面100万円、利回り6%の10年物」の割引債の場合を考えると、発行額は62.5万円です。毎年6%の利子(62.5万円×6%=3.75万円)を10年間もらうと、利子分が合計37.5万円になり、発行額と合わせるとちょうど100万円になります。

仮に、前者の割引債が発行された直後に金利が低下し、後者の割引債が発行されるようになった場合、前者の割引債も、市場で62.5万円で売買されるようになります(どちらも10年間保有すると100万円が戻ってくる商品なので、同じ価格で売買されます)。

このようなしくみにより、金利が低下すると国債の価格は上がるようになっています。ちなみに、日銀のマイナス金利政策の影響で、「額面100万円、利回り-1%の10年物」の割引債が発行されるようになった場合、発行額は約111万円(111万円×-1%≒-1.1万円、-1.1万円×10年=-11万円)です。

10年物割引債の「利回り」と「価格」の関係

上図は10年物の割引債の「利回り」と「価格(発行額)」の関係をグラフにしたものです。ここで注目していただきたいのは、利回りが低くなるにつれ、価格が上昇している点です。つまり、これまで個人投資家からあまり注目されていなかった日本国債への投資ですが、今回のマイナス金利政策の発表を機に、急激にリターンを拡大させているのです!

債券価格が上昇する環境について解説した記事がありますので、そちらも合わせてご覧ください。

まさに「投資の世界では何が起こるかわからない」ですね。世界分散投資においても、これまであまり意味がないと思っていた日本国債への投資ですが、どうやらそれは誤りだったようです。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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