クレカ積立の還元ポイント比較【新NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)で最強は?】
クレジットカード決済で投資信託を積み立てられるクレカ積立は、新NISAのつみたて投資枠の決済方法として、定着しつつあります。クレカ積立の醍醐味といえば、投資額に応じてポイントが還元されることですよね!
ポイント還元が高い証券会社を選ぶのも、お得に投信積立をする1つの戦略です。積み立てる金額やポイントの利便性などを考慮しながら、ご自身に合った証券会社を選んでみてください。
このページでは、「年会費のかからない通常カードで積み立てる場合」、「ゴールドカードで積み立てる場合」、「ゴールドカード以上のカードで積み立てる場合」で、もらえるポイントを比較して、新NISAのつみたて投資枠で積み立てるなら、どこの証券会社が最強か解説しています。
新NISAのつみたて投資枠で最強はどこ?
新NISAのつみたて投資枠では、毎月10万円まで積み立てられます。毎月大きな金額を使うからには、できるだけポイントをたくさん貯めたいですよね!
クレカ積立でお得にポイントを貯めるなら、マネックス証券が候補となるでしょう。マネックス証券で使えるマネックスカードとdカードは、高いポイント還元率が魅力です。金額によっては、他の証券会社と比べて倍近くのポイントが獲得できる場合もあります。ポイントの貯めやすさでは、まさに「最強」です。
他にも、クレカ積立ができる証券会社として、楽天証券、SBI証券、auカブコム証券があります。それぞれ、対応しているクレジットカードとためられるポイントは次のとおりです。
上記の4つの会社で、クレカ積立でもらえるポイントをカードのランク別に比較してみました。
「クレカ積立でポイントをたくさん貯めるなら、ゴールドカード以上のほうがいいのかな?」とクレジットカードのランクで悩まれている人も参考にできる内容です。
なお、このページでは、クレカ積立でもらえるポイントのみを前提に比較しています。ポイントの使いやすさやご自身の所属する経済圏なども考慮しつつ、ご参照ください!
通常カードで積み立てる場合
次の表は、通常カードで積み立てる場合の還元率です。
マネックス証券の場合、5万円以下の部分は「1.1%」、5万円超7万円以下の部分は「0.6%」、7万円超は「0.2%」とポイント還元率が金額に応じて低くなります。
SBI証券の場合、ポイント還元を受けるには、年間カード利用額の条件を達成する必要があります。年間カード利用額に、クレカ積立分は含まれません。クレジットカードを投信積立以外で年間10万円以上利用しなければ、クレカ積立のポイント還元が0%になってしまいます。
以下の表は、2025年1月以降に各証券会社のクレカ積立によるポイント還元を比較した表です。
積立額 | マネックス | SBI | 楽天 | auカブコム | |
---|---|---|---|---|---|
年間カード利用額 | |||||
10万円 未満 |
10万円 以上 |
||||
1万円 | 110pt | 0pt | 50pt | 50pt | 50pt |
2万円 | 220pt | 0pt | 100pt | 100pt | 100pt |
3万円 | 330pt | 0pt | 150pt | 150pt | 150pt |
4万円 | 440pt | 0pt | 200pt | 200pt | 200pt |
5万円 | 550pt | 0pt | 250pt | 250pt | 250pt |
6万円 | 610pt | 0pt | 300pt | 300pt | 300pt |
7万円 | 670pt | 0pt | 350pt | 350pt | 350pt |
8万円 | 690pt | 0pt | 400pt | 400pt | 400pt |
9万円 | 710pt | 0pt | 450pt | 450pt | 450pt |
10万円 | 730pt | 0pt | 500pt | 500pt | 500pt |
通常カードの場合、マネックス証券が最高還元率です。6万円までは楽天証券やauカブコム証券の2倍のポイントがもらえる点も見逃せません!
すでにSBI証券でクレカ積立を利用していて、普段三井住友カードを利用しない人にとっては、もらえるはずのポイントをとりこぼしてしまう、かなりもったいない状況です。該当する人は、年間カード利用額の条件がない証券会社への乗り換えを検討すると良いでしょう。
マネックス証券、楽天証券、auカブコム証券のいずれも年間カード利用の条件はありません。それぞれ対応しているクレジットカードは、クレカ積立用のカードとしても使えるため大変便利です!
また、auカブコム証券は、au回線を契約していないユーザーでもポイント還元を受けられます。ぜひ、乗り換え先の証券会社の1つとして候補に入れてみてください!
NISA口座は2024年10月から乗り換えられます。
ゴールドカードで積み立てる場合
年会費のかかるゴールドカードを使って積み立てると、通常カードよりも高いポイント還元が狙えます。ゴールドカードで積み立てる場合の還元率と、各ゴールドカードの年会費を比較しました。
SBI証券の場合、ポイント還元を受けるには、年間カード利用額の条件を達成する必要があります。年間カード利用額に、クレカ積立分は含まれません。クレジットカードを投信積立以外で年間10万円以上利用しなければ、クレカ積立のポイント還元が0%になってしまいます。
年間カード利用額 | ポイント付与率 |
---|---|
100万円以上 | 1% |
10万円以上 | 0.75% |
10万円未満 | 0% |
マネックス証券の場合は、特定口座とNISA口座でポイント還元率が異なります。NISA口座で積み立てる場合は、積立額に関係なく還元率は「1.1%」です。
積立額 | 課税口座 | NISA口座 |
---|---|---|
5万円以下の部分 | 1.1% | 1.1% |
5万円超7万円以下の部分 | 0.6% | |
7万円超の部分 | 0.2% |
以下の表は、各証券会社のクレカ積立によるポイント還元を比較したものです。なお、NISA口座で積み立てる場合として、計算しています。
積立額 | マネックス | SBI | 楽天 | auカブコム | |
---|---|---|---|---|---|
年間カード利用額 | |||||
10万円 以上 |
100万円 以上 |
||||
1万円 | 110pt | 75pt | 100pt | 75pt | 100pt |
2万円 | 220pt | 150pt | 200pt | 150pt | 200pt |
3万円 | 330pt | 225pt | 300pt | 225pt | 300pt |
4万円 | 440pt | 300pt | 400pt | 300pt | 400pt |
5万円 | 550pt | 375pt | 500pt | 375pt | 500pt |
6万円 | 660pt | 450pt | 600pt | 450pt | 600pt |
7万円 | 770pt | 525pt | 700pt | 525pt | 700pt |
8万円 | 880pt | 600pt | 800pt | 600pt | 800pt |
9万円 | 990pt | 675pt | 900pt | 675pt | 900pt |
10万円 | 1,100pt1,100pt | 750pt | 1,000pt1,000pt | 750pt | 1,000pt1,000pt |
ゴールドカードの場合、マネックス証券で積み立てるとどの金額でも一番多くポイントがもらえます。マネックス証券では、dカード GOLDで積み立てられます。ポイント還元率の高さを重視する人は、マネックス証券がおすすめです。
しかし、ゴールドカードで積み立てる場合、年会費を考慮してもお得なのか気になる人も多いと思います。クレカ積立でもらえるポイントと年会費の差額分を比較すると、最もお得な証券会社はSBI証券です。
SBI証券の場合、クレジットカードを投信積立以外で年間100万円以上利用すれば、還元率は1%となり、ゴールドカードの年会費も無料です。次の表は、毎月10万円積み立てた場合にもらえるポイントと年会費の差額を比較した表です。
ゴールドカードVS通常カード
年間100万円以上のカード利用が見込める人は、SBI証券でのゴールドカードを使ったクレカ積立がおすすめです。ただし、積立額が6万円以下の場合は、マネックス証券を選んだほうがお得です。
マネックス証券では、通常カードでも高いポイント還元を受けられます。SBI証券の「年間100万円以上利用する」という条件を達成しないともらえない特典を、マネックス証券では、通常カードでかんたんに獲得できるのです。
積立額が6万以下を検討している人や年間カード利用額の条件を気にしたくない人は、マネックス証券で「通常カード」をつかったクレカ積立をおすすめします。
プラチナカード(最高ランクカード)の場合
楽天カードと三井住友カード、dカードには、ゴールドカードよりランクの高いカードがあります。各カードにおける最高ランクのカードの還元率と年会費は次のとおりです。
SBI証券の場合、年間カード利用額によってポイント還元率が変わります。なお、年間カード利用額にクレカ積立分は含まれないためご注意ください。
年間カード利用額 | ポイント付与率 |
---|---|
500万円以上 | 3% |
300万円以上 | 2% |
300万円未満 | 1% |
マネックス証券の場合は、特定口座とNISA口座でポイント還元率が異なります。また、積立額と月間カード利用額に応じてポイント還元率が決まります。ただし、入会初年度はカード利用額で還元率は変わりません。入会初年度は、NISA口座で積み立てる場合、一律で3.1%もの高い還元率が適用されます。
課税口座 | NISA口座 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
積立額 | ||||||
1,000円~ 5万円以下 |
5万円超~ 7万円以下 |
7万円超~ 10万円以下 |
||||
入会初年度 | 3.1% | 2.6% | 2.2% | 3.1% | ||
2年目 以降 |
月間 利用額 |
10万円未満 | 1.1% | 0.6% | 0.2% | 1.1% |
10万円以上 20万円未満 |
2.1% | 1.6% | 1.2% | 2.1% | ||
20万円以上 | 3.1% | 2.6% | 2.2% | 3.1% |
以下の表は、各証券会社のクレカ積立によるポイント還元を比較したものです。なお、マネックス証券の場合は、dカード PLATINUM入会2年目以降かつ、NISA口座で積み立てる場合として、計算しています。
※入会初年度のポイント還元率は、無条件で3.1%
項目 | マネックス | SBI | 楽天 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
月間利用額 | 年間利用額 | ||||||
10万円 未満 |
10万円以上 20万円未満 |
20万円 以上 |
300万円 未満 |
300万円 | 500万円 | ||
1万円 | 110pt | 210pt | 310pt | 100pt | 200pt | 300pt | 200pt |
2万円 | 220pt | 420pt | 620pt | 200pt | 400pt | 600pt | 400pt |
3万円 | 330pt | 630pt | 930pt | 300pt | 600pt | 900pt | 600pt |
4万円 | 440pt | 840pt | 1,240pt | 400pt | 800pt | 1,200pt | 800pt |
5万円 | 550pt | 1,050pt | 1,550pt | 500pt | 1,000pt | 1,500pt | 1,000pt |
6万円 | 660pt | 1,260pt | 1,860pt | 600pt | 1,200pt | 1,800pt | 1,200pt |
7万円 | 770pt | 1,470pt | 2,170pt | 700pt | 1,400pt | 2,100pt | 1,400pt |
8万円 | 880pt | 1,680pt | 2,480pt | 800pt | 1,600pt | 2,400pt | 1,600pt |
9万円 | 990pt | 1,890pt | 2,790pt | 900pt | 1,800pt | 2,700pt | 1,800pt |
10万円 | 1,100pt | 2,100pt | 3,100pt | 1,000pt | 2,000pt | 3,000pt | 2,000pt |
マネックス証券とSBI証券の還元率が高いですが、どちらも利用額の条件付きです。SBI証券は「年間利用額」、マネックス証券は「月間利用額」が基準になっている点にご注意ください。
毎月10万円積み立てた場合と年会費の差額は次のとおりです。
三井住友カードで年間500万円以上使った場合と、dカードで毎月20万円以上(年間240万円以上)使うと、年会費がまかなえる結果となりました。毎月のカード利用が20万円以上あり、毎月10万円積み立てる人はdカード PLATINUMを検討してみると良いでしょう。
dカード PLATINUMを申し込む際は、下記のキャンペーン利用がおすすめです。キャンペーンの利用手順を詳しく説明しているので、ぜひご確認ください。
クレカ積立の還元率がUPするキャンペーンの紹介
現在、auカブコム証券とマネックス証券では、よりクレカ積立がお得になるプログラムやキャンペーンが実施されています。auカブコム証券とマネックス証券でのクレカ積立を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください!
「auマネ活プラン+」
auマネ活プラン+とは、データ容量が使い放題となるauのスマートフォン向け料金プランのことです。サービス利用状況に応じて、ポイントが還元されます。
auマネ活プラン+に加入すると、クレカ積立の還元率が、最大3%となる特典がもらえます。
クレカ積立の還元率(通常カード:0.5%、ゴールドカード:1%)に加え、「auマネ活プランに加入」すると+0.5%、次の2つの条件を達成すると+1.5%(13か月目以降は+0.5%)、ポイント還元率がアップする仕組みです。
- au PAYゴールドカードを利用
- NISA口座での積み立て
また、auマネ活プラン加入によるポイントアップは、毎月5万円までが対象です。毎月5万円積み立てた場合、1年で18,000ポイント(2年目以降:12,000ポイント)貯まり、毎月10万円積み立てた場合は、1年で24,000ポイント(2年目以降:18,000ポイント)貯まります。
毎月10万円をゴールドカードで積み立てる場合と、auマネ活プラン+に加入して積み立てる場合では、ポイント獲得数にかなり差があります。よりクレカ積立でポイントをもらいたい人は、auマネ活プラン加入への加入を検討してみると良いでしょう!
項目 | ゴールドカード | auマネ活プラン |
---|---|---|
年間 獲得 ポイント |
12,000pt | 24,000pt (2年目~:18,000pt) |
年会費 | 11,000円 | |
差額 | 1,000円分 | 13,000円分
(2年目~:6,000円分) |
dカード積立キャンペーン
現在、マネックス証券では、「dカード GOLD」、「dカード PLATINUM」で積み立てると、3か月間還元率がアップするキャンペーンが実施中です。
キャンペーン期間中に、毎月3万円以上のカード利用&毎月10万円積み立てると、「dカード GOLD」の場合は、最大15,000ポイント、「dカード PLATINUM」の場合は、最大30,000ポイントがもらえます。
マネックス証券の口座開設キャンペーン
【最大2,000ポイント】新規口座開設&NISAでデビュープログラム!
- キャンペーンページのクイズに答えて正解する。
クイズに挑戦する - 正解すると表示される「キャンペーンコード」を口座開設申込みフォームの「キャンペーンコード/紹介コード」欄に入力する。
- 口座開設の申し込みを完了させる。
- dアカウント連携をする。(口座開設申し込みの翌月末まで)
「MY PAGE」の上部にある「dアカウント連携はこちら」をクリック→dアカウント連携ページの「dアカウント連携をする」ボタンからdアカウント連携の手続きができます。 - もれなく1,000ポイントがプレゼントされます。
- マネックス証券にNISA口座を開設する。(口座開設申し込みの翌々月末まで)
- もれなく1,000ポイントがプレゼントされます。
約5分で申込み完了します。
マネックス証券は、年会費のかからない通常カードでもゴールドカード並みのポイント還元を受けられます。新NISAのつみたて投資枠で積み立てるなら、ぜひマネックス証券を検討してみてください!
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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