住信SBIネット銀行とドコモの連携でどうなる?dアカウント連携はいつから?今後の流れを解説
最終更新日:2025年12月22日
住信SBIネット銀行は、ドコモグループの一員となったことにより、サービス名を「d NEOBANK」に変更しました。2026年8月3日には、銀行の商号が「ドコモSMTBネット銀行」へ変更される予定です。
今回の変更で、「今使っている口座はどうなるのか」、「何か手続きが必要なのか」、「ドコモを使っていないと不利になるのでは」と不安に感じる方も多いかもしれません。
このページでは、住信SBIネット銀行をこれまで利用してきた方、これから利用を検討している方に向けて、いま何が変わっていて何が変わっていないか、今後どのような流れで変化していくのかを解説します。
住信SBIネット銀行とドコモが連携開始
NTTドコモが、住信SBIネット銀行に対してTOB(株式公開買付)を実施し、住信SBIネット銀行はドコモグループの一員となりました。
2025年10月には、住信SBIネット銀行のサービスブランド「NEOBANK」を「d NEOBANK」に変え、2026年8月には、社名を「ドコモSMTBネット銀行株式会社」に変更することが発表されています。
住信SBIネット銀行とドコモの連携が段階的に進んでいることがわかりますね。
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2025年5月 | NTTドコモが住信SBIネット銀行に対してTOBを実施。 |
| 2025年10月 | 住信SBIネット銀行が、NTTドコモの連結子会社となり、ドコモグループの一員に。 |
| 2025年10月 | 住信SBIネット銀行のサービスブランド「NEOBANK」を「d NEOBANK」に名称変更。 |
| 2026年8月 (予定) |
住信SBIネット銀行の商号を「ドコモSMTBネット銀行株式」に変更。 ドコモ関連のサービスとの連携を予定。 |
d NEOBANKとは?
d NEOBANKとは、住信SBIネット銀行のブランド名のことで、パートナー企業へ銀行機能を提供しています。
パートナー企業には、高島屋や第一生命、ヤマダ電機などの大手企業が並び、「高島屋NEOBANK」、「第一生命NEOBANK」、「ヤマダNEOBANK」などの提携支店を展開。
提携支店の口座を開設すると、その大手企業が提供するポイントサービスや特典が受けられるのが特徴です。ちなみに提携支店は、住信SBIネット銀行の通常口座を持っていても開設できます。
これまで通り変更しない点
2025年10月に、住信SBIネット銀行のサービスブランド「NEOBANK」が「d NEOBANK」に変わったことで、気になるのが、「今までと同じ感覚で使えるの?」ということでしょう。
ここでまず押さえておきたいのは、d NEOBANKは新しい銀行が誕生したわけではないという点です。あくまで、住信SBIネット銀行という銀行を基盤としたサービスブランドであり、銀行としての仕組みや預金の安全性、基本的な機能は今まで通り変わりません。
具体的に次の点は変わらないので、今までと同じ感覚で使えます。
- 支店名、支店番号、口座番号、銀行コード
(口座はそのまま利用できます。) - ログインIDや暗証番号、キャッシュカード番号
(原則変更は不要です。) - セキュリティ対策やシステム基盤
- SBI証券との連携サービス
連携で何が変わる?
銀行の基本的なサービスは変わりませんが、ドコモのサービスとの連携により、今後の使い方次第で、利便性やお得さが広がっていく可能性が高いでしょう。
この項目では、ドコモと住信SBIネット銀行の連携により、今後予定されている3つのサービスを紹介します。
- ドコモのサービス×住信SBIネット銀行
- 住宅ローンの優遇金利
- マネックス証券との連携
ドコモのサービス×住信SBIネット銀行
ドコモのサービスと住信SBIネット銀行の銀行口座をセットで使うと、優遇特典やdポイントがもらえるサービスが提供予定です。
その1つとして、dカードの引き落とし口座として、住信SBIネット銀行を設定することで、dカードのdポイント還元率がアップする仕組みが検討されています。
住宅ローンの金利優遇
ドコモグループのサービスを使うと、住信SBIネット銀行の住宅ローン金利が優遇される特典が提供予定です。具体的な数字は発表されていませんが、ドコモユーザーにはうれしい発表ですね。
マネックス証券との連携
マネックス証券は、ドコモグループの証券会社です。同じドコモグループの金融機関として、マネックス証券と住信SBIネット銀行の連携も予定されています。
2026年8月から次の3つのサービスがはじまることが発表されました。
- 証券と銀行の同時開設
- 口座間の資金スイープ機能
- 各社サービスの利用による優遇特典
特に「資金スイープ機能」は、マネックス証券ユーザーにとって、大きなニュースと言えます。資金スイープ機能とは、証券口座と銀行口座を連携することで、口座間の資金移動が自動でできるようになるサービスのことです。
この機能が実装されれば、マネックス証券と住信SBIネット銀行の口座が連携でき、住信SBIネット銀行の預金口座を使って、取引できるようになります。
入金手続きの手間が省けスムーズに取引できるので、時間の節約にもなりますね。
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今回の変更点については、今の口座が使えなくなったり、急に設定変更が必要になったりする内容ではありません。むしろ、今はこれまで通り利用しつつ、将来の選択肢が広がる内容になっているので、特に心配する必要はないでしょう。
dアカウント連携はいつから?
現時点では、住信SBIネット銀行とdアカウントの本格的な連携は始まっていません。将来的に連携が行われる可能性はありますが、開始時期や具体的な内容は未定とされています。
また、仮にdアカウント連携が始まったとしても、すべての利用者に必須となるとは限りません。ドコモのサービスを利用していない方でも、銀行としての基本機能は引き続き利用できる形が想定されています。
そのため、「dアカウントを持っていないから不利になるのでは?」と心配する必要はありません。
SBI証券との関係はどうなる?
住信SBIネット銀行は、SBIホールディングスと三井住友信託銀行の共同出資で設立された銀行です。そのため、NTTドコモの連結子会社になる前は、SBIホールディングス傘下の銀行として、SBI証券との連携を強化してきた歴史があります。
住信SBIネット銀行とSBI証券を連携することで使える「SBIハイブリッド預金」もその1つです。現時点では、「SBIハイブリッド預金」を含む住信SBIネット銀行とSBI証券との連携サービスは維持される予定です。
しかし、住信SBIネット銀行は、ドコモグループの一員となったことで、SBIホールディングスとの資本関係がなくなりました。そのため、いつSBI証券との連携サービスが終了してもおかしくないといえるでしょう。
これまで「SBIハイブリッド預金」を使っていた方は、SBI新生銀行で開設できる「SBIハイパー預金」に乗り換える検討をおすすめします。
SBIハイパー預金は、SBIハイブリッド預金と同じく預金残高がSBI証券の買付余力に反映されます。ほぼ同じサービスですが、SBIハイブリッド預金よりも、金利が高く設定されているので、投資資金の置き場所としてもかなり魅力的です。
| 比較項目 | SBIハイブリッド預金 | SBIハイパー預金 |
|---|---|---|
| 連携する銀行 | 住信SBIネット銀行 | SBI新生銀行 |
| 連携後 の金利 |
0.21% | 0.42% |
| SBI証券の 買付余力 |
反映される | 反映される |
約5分で申込み完了します。
住信SBIネット銀行は、ドコモとの連携により「ドコモSMTBネット銀行」へ社名を買えます。現時点で使い方が大きく変わるわけではありませんが、今後に向けて少しずつ便利さが広がっていくことが期待されます。dポイント・ドコモのサービスを普段から利用している方は、今の段階で口座を開設しておくと良いでしょう。
この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部
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