【評判がイマイチ!?】三井住友銀行のつみたてNISA・投資信託

カテゴリー:NISA/つみたてNISA
最終更新日 : 2022年04月22日
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

ここ最近、三井住友銀行でつみたてNISA(積立NISA)の口座を開いている人による「口座選びに失敗した!」というネット上の口コミが目立ちます。このページでは、つみたてNISAについて「三井住友銀行の評判」や「おすすめの積立方法」などを解説します。

三井住友銀行の「つみたてNISA」の評判

2022年1月より、三井住友銀行はSMBC・DCインデックスファンドを取扱開始しました。
【新規取扱】SMBC・DCインデックスファンド で詳しく解説)

三井住友銀行でのつみたてNISAは評判がイマイチです。取扱銘柄が以下の3つしかないためです。

<三井住友銀行のつみたてNISA取扱銘柄>
カテゴリ 銘柄名 信託報酬
国内株式
(TOPIX)
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド 0.176%
全世界株式
(除く日本)
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド 0.275%
バランス型 ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド 0.6378%

これらは、金融庁の定めた要件をクリアしている「つみたてNISA対象銘柄」なので決して悪くないのですが、ベストな選択肢とは言えません。つみたてNISAのような長期にわたる積立投資では、運用中、確実にかかるコストである信託報酬を安く抑えることが、最終的な儲けを多くするために重要です。

各カテゴリで信託報酬最安の銘柄は以下のとおりです。

かしこい投資家の方々は、このような低コストの投資信託を選んで積み立てしているので、そのことを後から知った方々が三井住友銀行の取扱銘柄に不満を感じているようです。

たとえば、バランス型の投資信託を比べると、約0.5%も信託報酬の差があります。このコスト差は、長期にわたる運用では大きな影響を及ぼします。

つみたてNISAの年間上限額である40万円を投資した場合、1年で約2,000円の差が出ます。

40万円×0.5%=2,000円

非課税期間は最大20年間です。この20年で考えるとコストの差は約4万円まで広がります。

2,000円×20年=4万円

ここまでの計算結果は単年度の投資枠についてのコスト差です。積み立てを継続して20年分の投資枠を利用した場合、コスト差の総額は約80万円となります!

4万円×20年分=80万円

バランス型の投資信託は中身が違いますし、投資信託は価格が変動するので、実際はこのような単純な計算どおりになりません。しかし、0.5%の信託報酬差が運用結果にどれほど大きな影響を及ぼすかは、お分かりいただけたかと思います。

【新規取扱】SMBC・DCインデックスファンド

2022年1月より、三井住友銀行は以下3銘柄をつみたてNISA限定で取扱開始しました。なお、すでに三井住友銀行でつみたてNISAを利用している方は、2022年5月下旬までこれら3銘柄に投資できません。

<三井住友銀行の新規取扱ファンド>
銘柄名 信託報酬 純資産総額
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) 0.0968% 40億円
SMBC・DCインデックスファンド(日経225) 0.154% 14億円
SMBC・DCインデックスファンド(MSCIコクサイ) 0.1023% 11億円

(2022年4月現在)

3銘柄とも信託報酬は業界最低水準となっています。ただ、純資産総額がやや物足りません。つみたてNISAをこれから始めようとしている方には、ネット証券を利用して「eMAXIS Slimシリーズ」など積み立てることをおすすめします。

以下の表は「SMBC・DCインデックスファンド」と「eMAXIS Slimシリーズ」を比較したものです。(2022年4月現在)
eMAXIS Slimには、受益者還元型信託報酬という仕組みがあり、純資産総額が増えれば増えるほど信託報酬が安くなるため、比較表に反映させています。

<「S&P500(米国株式)」の比較>
比較項目 SMBC eMAXIS Slim
信託報酬 0.0968% 0.0958%
純資産総額 40億円 1兆2,233億円
リターン
(1年)
29.65% 29.99%
<「日経225(日経平均)」の比較>
比較項目 SMBC eMAXIS Slim
信託報酬 0.154% 0.154%
純資産総額 14億円 210億円
リターン
(1年)
-2.99% -3.04%
<「MSCIコクサイ(先進国株式)」の比較>
比較項目 SMBC eMAXIS Slim
信託報酬 0.1023% 0.0996%
純資産総額 11億円 3,407億円
リターン
(1年)
25.29% 25.59%

SMBC・DCインデックスファンドの「日経225」は、かなり優秀な投資信託だと言えるでしょう。ただ、「S&P500」、「MSCIコクサイ」はeMAXIS Slimと比べて明らかに劣っています。

次の章「銀行と証券会社どっちで資産運用する?」でも解説していますが、三井住友銀行は取扱銘柄が限られています。つみたてNISAであえて三井住友銀行を利用するのは、得策でないことに変わりないでしょう。

銀行と証券会社どっちで資産運用する?

つみたてNISAで資産運用をはじめるなら、銀行よりも証券会社(特にネット証券)のほうがおすすめです。ネット証券のつみたてNISAは取扱銘柄が豊富で、優良な投資信託を数多く取りそろえています。

ネット証券では、先に紹介した低コストの投資信託に積み立てできるほか、三井住友銀行には取り扱いのない「全米株式」や「日本を含めた全世界株式」を投資対象とするインデックスファンドにも積み立てできます。

以下の表は、つみたてNISA取扱本数で、三井住友銀行と各ネット証券を比較したものです。投資家から人気のある「SBI・V・全米株式」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の取り扱いがあるかどうかも掲載しています。

<つみたてNISA取扱本数の比較>
金融機関 取扱本数 SBI・V・全米株式 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
三井住友銀行 3本
SBI証券 177本 〇 〇
マネックス証券 152本 〇
松井証券 173本 〇
楽天証券 181本 〇

(2022年4月現在)

※2022年1月24日以降に新規申込した場合は4本

このように、ネット証券でつみたてNISAをはじめれば、豊富な取り扱いの中から優良な投資信託を選んで積み立てできます。

三井住友銀行では、どの投資信託がおすすめ?

おすすめの積立方法

つみたてNISAをはじめる際、あえて三井住友銀行を選ぶ必要はありません。しかし、なんらかの事情で、三井住友銀行を選ばなければならない方もいらっしゃるかと思います。そこで、三井住友銀行のつみたてNISAでおすすめの積立方法についても紹介します。

「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」と「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」を1:19で積み立てる方法です。

具体例

これは、株式市場の規模を参考にしている積立方法です。日本と海外の株式市場の規模は、およそ1:19の比率となっています。

また、そもそも「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」には、アメリカ・イギリス・中国など株式市場の規模に沿うように、それぞれの国の株式が組み入れられています。こういった観点からも整合性のある積立方法と言えるでしょう。

おすすめしない投資信託

三井住友銀行のつみたてNISAには、ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンドもあります。しかし、この投資信託はおすすめしません。

信託報酬

「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」と「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド」は信託報酬が最安ではないにしても、まだ許容範囲のレベルです。

対して、「ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンド」の信託報酬は、バランス型で最安水準の信託報酬と比べて4倍近くもかかってしまいます。

特色

また、ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンドには、リスクを調整するために株式や債券の比率を変更する特色があります。こういった投資信託は、長期的な運用成績が良くない傾向となっています。

これは、株価が下がったとき、リスクを調整するために株を売ってしまい、安く買えるタイミングを逃してしまうことが主な要因です。

このような理由で、ブラックロック・つみたて・グローバルバランスファンドはおすすめしません。

金融機関を変更する手順

つみたてNISAは1年ごとに金融機関を変更できます。そこで、このページでは、つみたてNISA口座を三井住友銀行からSBI証券に変更する手順を紹介します。

  • SBI証券に総合口座の開設をする
    →限定タイアッププログラム
  • 三井住友銀行に問い合わせて「★金融商品取引業者等変更届出書」を送ってもらう
  • 「★金融商品取引業者等変更届出書」に必要事項を記入して三井住友銀行に提出し、「勘定廃止通知書」を受け取る
  • SBI証券につみたてNSA口座の開設を申し込んで「非課税口座開設届出書」を送ってもらう
  • SBI証券に以下の書類を送る
    非課税口座開設届出書
    ●個人番号カード(マイナンバーカード)
    勘定廃止通知書
  • つみたてNISA口座開設完了

各書類への必要事項の記入は、一見面倒に思われるかもしれません。しかし、住所や氏名などかんたんな内容なので安心してください!

<書類に記入する必要事項の例>
金融商品取引業者等変更届出書

なお、すでにつみたてNISA口座を使って投資をした年は、金融機関の変更ができません。たとえば、2022年すでにつみたてNISA口座を使っていた場合、2022年10月~12月の期間に手続きをすることで、2023年分から金融機関の変更となります。(9月までは手続きできません)

<NISA口座の金融機関変更>
手続きの
タイミング
NISA使用済
の場合
NISA未使用
の場合
1月~9月 ×変更不可 その年から
変更可能
10月~12月 翌年から変更可能

つみたてNISA口座が未使用の年は、9月までに手続きをすることで、その年から金融機関の変更ができます。(10月以降に手続きすると翌年分からの変更となります)

三井住友銀行のつみたてNISAは、取扱銘柄が限られているため評判が良くありません。これからつみたてNISAをはじめる方には、SBI証券のように優良な投資信託が取りそろえられているネット証券をおすすめします。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

やさしい投資信託のはじめ方編集部

Twitter「@toushikiso」でも情報発信中です!

「やさしい投資信託のはじめ方」は、これから投資をはじめたい!という方に投資信託を使った投資方法を紹介する、初心者向けのサイトです。口座開設から積立投資、つみたてNISAiDecoなど、将来の資産形成に役立つ情報を紹介しています。