つみたてNISAはS&P500だけでいい?【暴落の可能性はあるのか】

カテゴリー:NISA/つみたてNISA
最終更新日 : 2022年11月10日
s&p500インデックスファンド

つみたてNISA(積立NISA)は、年間40万円までの投資から得られた利益が、最長20年間非課税になる制度です。つみたてNISA対象銘柄は、資産形成に適した投資信託に限られています。

対象銘柄の中で特に人気があるのは、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500に連動するインデックスファンドです。

このページでは、「つみたてNISAで投資するはS&P500に連動する銘柄だけでいいのか」という疑問について、肯定的な考え・否定的な考えの両面から解説しています。

つみたてNISAはS&P500だけでいい?

つみたてNISAで投資する銘柄は、投資する本人が納得していれば「S&P500だけでいい」と言えます。ただし、「有名なYouTuberがおすすめしていたから間違いない!」と他人の意見を鵜呑みにすることはおすすめしません

なお、当サイト『やさしい投資信託のはじめ方』では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)イチオシ銘柄として紹介しています。

インデックスファンドの魅力として、手軽に分散投資できることがあります。これを最大限に活かすのであれば、米国株に限定するのではなく、全世界の株式へ投資することこそが王道である、と考えているためです。

いずれにしても、つみたてNISA の銘柄選びでは、ご自身が納得されているかどうかが大切です。

ここからは「S&P500だけでいい」という考えについて、肯定的な意見・否定的な意見の両面から解説していきます。

まずは、肯定的な意見から紹介します。

「S&P500一本でいい」という意見

S&P500は、アメリカを代表する500社の株式で構成される指数です。構成銘柄には、アップルやマイクロソフトなど、世界的な大企業が名を連ねています。

アメリカの経済成長

アメリカは、長期的な人口増加が予想されていて、今後も経済成長が期待されています。投資環境も広く整備されており、経済成長が株価に反映されやすいため、米国株は魅力的な投資対象です。
なお、新興国にも成長著しい国々はありますが、これらは金融市場が十分に発達していないため、「経済成長が株価上昇の原動力として機能しづらい」という問題があります。

組み入れ銘柄の採用条件

S&P500の組み入れ銘柄に採用されるには「時価総額が一定以上であること」や「四半期連続で黒字利益を維持していること」など複数の条件があり、原則年4回のリバランスが行われています。
つまり、成長が見込めない企業が弾かれていく効率的な仕組みとなっているのです。

このような観点から、S&P500は投資対象として最適な指数なのではないか、と考えられるのです。

S&P500に連動するインデックスファンドでおすすめなのは、次の2銘柄です。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

次に、否定的な意見も紹介します。

「米国株のみでは不安」という意見

現在、米国株(S&P500)が投資対象として最適なのだとしても、これからのことは分かりません。

対して、時価総額の規模により投資地域が構築された「全世界株式」は、世界中の投資家の意思の集合体であり、最も中立的な構成だと言えます。今後も、世界中の投資家の意思を反映させながら、その構成は変化していきます。

以下の図は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の組入上位10か国の比率です。

emaxis slim 全世界株式(オール・カントリー)の組入上位10か国の比率

このように、全世界株式は、市場環境に応じて、組み入れ銘柄比率が少しずつ変化していくのです。

また、そもそも本当に米国株が投資対象として最適なのかどうかも分からないわけですし、全世界に幅広く分散投資しておくほうが無難だと言えるでしょう。

なお、全世界株式型にS&P500を組み合わせることで、米国株に比重を傾けることもできます。複数銘柄を組み合わせる場合については、以下のページで解説しています。

【2022年】株価が暴落する可能性はあるのか

2022年10月の値動きと経緯

S&P500は7.99%の上昇となりました。
「企業業績が予想を上回ったこと」などが主な要因です。

株価が暴落する可能性は常にあります
ですから、あらかじめ最悪の状況を想定しておいて、値下がりに耐えられないようであれば、積立額を少なくするなり、積み立てる銘柄をS&P500ではなくバランスファンドに切り替えるなりして、許容できるリスク水準に調節することをおすすめします。

たとえば、リーマンショックにより株価が暴落した2008年、S&P500は円ベースで約50%の下落率となりました。

s&p500パフォーマンスの推移
マネックス証券公式サイトより引用

上のグラフのように、リーマンショック時、S&P500は激しく下落しました。しかし、その後S&P500は日経平均株価を大きく上回る上昇を続けました。

つみたてNISAは長い期間にわたって投資し続けることが大切です。株価暴落時も長期的な経済の成長を信じて、積立投資を続けましょう。

つみたてNISAで投資する銘柄は、投資する本人が納得していれば「S&P500だけでいい」と言えます。ただし、他人の意見を鵜呑みにすることはおすすめしません。また、株価が暴落する可能性は、常にあります。許容できるリスクの範囲内で投資しましょう。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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