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投資信託の基礎2 - 投資信託の種類

バランスファンド

まずは、「バランスファンド」から見ていきましょう。この投資信託に含まれる株や債券など資産の割合「資産配分(アセットアロケーション)」がバランスよく取れているのが特徴です。前ページの分類例で言えば、投資対象資産が『資産複合』になります。

バランスファンドのイメージ

たとえば、ファンド資産のうちわけ全体を100%として考えると、「日本株式は25%、日本債券は25%、外国株式は25%、外国債券は25%」などと、あらかじめ資産配分が決められています。

バランスファンドのメリット:リスクの分散

資産を分散することで、ファンドの価格が大きく値下がりするリスクを減らすことができます。どれか1つの資産が値下がりしたとしても、他の資産が値下がりしていなければ、ファンドの価格が大きく値下がりする可能性は低くなります。

自分の理想とする配分で組まれているバランスファンドを選ぶことで、手軽に分散投資が完成します。これはとても大きなメリットです。

バランスファンドのメリット:自動でリバランスされる

バランスファンドのリバランス

ファンドの運用を続けて資産配分が変わったときに、元の資産配分に戻すのが「リバランス」です。例えば国内株・国内債券・外国株式・外国債券の割合が各25%のファンドがあったとします。この中の「日本株式」の調子が思わしくなく、「外国株式」の調子が良いと、資産配分が右の円グラフのように「15%35%」と変化します。この場合は外国株式を売って国内株式を買ってリバランスします。

これは『値上がりした資産を売って利益を確定させ、値下がり資産を安くお得に買う』ことと同じです。これは個人でやると骨が折れる作業ですが、バランスファンドを持っていればファンドの運用会社が自動的にこの作業をしてくれます!

バランスファンドのデメリット:手数料が少し割高

次のページで紹介するインデックスファンドに比べると、運用にかかる手数料が少し割高になります。割安な手数料が魅力の投資信託「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」の運用管理費(信託報酬)は年0.154%ですが、次に紹介する「セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンド」は年0.61%と少し高くなります。

ただし、バランスファンドの中にも「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」のように、低い手数料で運用できる商品も登場しています。

バランスファンドの例:セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンド

セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンドの資産配分

 

バランスファンドで有名なのが、セゾン投信が販売する「セゾン・バンガード・グローバル・バランス・ファンド」です。このファンドは、アメリカ最大の投資信託運用会社『バンガード社』が販売する運用コストが低いインデックスファンドを8本組み合わせて作られています。

世界30か国以上の株式10か国以上の債券にまんべんなく分散投資をしており、リスクの分散が期待できます。資産別でみると、株式と債券の比率は50%ずつです。資産の配分をみると、日本と外国の比率は、20% 対 80%と外国への投資割合が非常に高くなっています。

セゾン投信を研究取材をしましたので、詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

そのほか有名なバランスファンド

続いて、証券会社で販売金額が大きいバランスファンドを紹介します。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

  • ・主な販売会社:SBI証券楽天証券などネット証券各社
  • ・運用管理費(信託報酬):年0.154%
  • ・特徴:国内外の株式や債券、不動産(REIT)など、さまざまな資産にバランスよく均等に投資できます。運用にかかる手数料が、業界最低水準に設定されている点も見逃せません。
eMAXISバランス(8資産均等型)の資産配分

SBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)

  • ・主な販売会社:SBI証券
  • ・運用管理費(信託報酬):年0.748%
  • ・特徴:国内外の株、債券、REITに投資できます。先進国の資産をメインに運用されるため、先に紹介した「eMAXIS Slimバランス」よりもリスクが抑えられています。
SBI資産設計オープンの資産配分

バランスファンドは、1つ持っているだけでリスクを分散させた投資ができる優れものです。また、ページ冒頭で紹介したように、自動でリバランスをしてくれる点も、ほかの投資信託にないメリットです。このページで紹介しきれなかった各種バランスファンドの情報は、バランスファンドの比較ページでまとめていますので、合わせてご覧になってください。

次のページではインデックスファンドを紹介します。バランスファンドのような、あらかじめパッケージされた投資信託ではなく、「自分で資産配分を決めて運用したい」という人は、インデックスファンドの運用をおすすめします。


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