【買ってはいけない!?】ピクテグローバルインカムの値下がりへ対策をとる
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)※を売るタイミングに悩んでいないでしょうか?
※以下、ピクテグローバルインカム(毎月分配型)
2020年12月まで、日本一の純資産総額となっていた投資信託です。2007年ピーク時に2兆8,000億円まで膨れ上がった純資産総額は、現在1兆円程度まで減少しています。「今後の分配金が厳しいのでは?」、「もう買ってはいけないのでは?」という口コミも耳にします。
このページでは、ピクテグローバルインカム(毎月分配型)の評価から売り時まで解説し、知らないと損する「お得な対策方法」もお伝えします!
※ピクテグローバルインカムには「1年決算型」もありますが、このページでは「毎月分配型」についてご紹介します。
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松井証券が選ばれる理由とは
Contents
ピクテグローバルインカム(毎月分配型)の評価と評判
評価・おすすめ度 | ★★☆☆☆ (2/5) |
---|---|
販売会社 | 松井証券、SBI証券、楽天証券、野村證券、ゆうちょ銀行など |
ファンド設定日 | 2005年2月28日 |
分類 | 外国株式型アクティブ |
販売手数料 (購入時手数料) |
最大3.85% (松井証券、SBI証券、楽天証券などでは無料) |
信託報酬 (運用管理費用) |
1.81%程度 |
信託財産留保額 | なし |
最新のチャート、目論見書などをご覧いただけます。
ピクテグローバルインカム(毎月分配型)は、おすすめできないファンドです。理由は、大きく分けて3つあります。
- 信託報酬が高いため
- リターンが良くないため
- 毎月分配型ファンドであるため
(1)信託報酬が高い
投資信託は運用をしてもらうためのコストとして、信託報酬が日々すこしずつ基準価格から引かれていきます。アクティブファンドのピクテグローバルインカム(毎月分配型)に投資すると、年率「1.81%」というかなり高いコストを負担しなければなりません。
低コストのインデックスファンドとして人気があるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬「0.05775%」と比べると、約31倍です。もちろん、コスト相応の成績を上げられるなら問題ありません。しかし、残念ながらピクテグローバルインカム(毎月分配型)には、コストに見合うだけの価値はないのです。
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(2)リターンが良くない
ピクテグローバルインカム(毎月分配型)のようなアクティブファンドは、インデックスファンドよりも良い成績を収めることに価値があります。
そこで今回は、設定からの運用期間が長く、グローバルな分散投資をしている「eMAXIS 全世界株式インデックス」とトータルリターンを比べてみましょう。
銘柄名 | トータルリターン | |
---|---|---|
3年※ | 5年※ | |
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型) | 10.84% | 9.54% |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 15.24% | 18.84% |
(2024年9月現在)
※年率換算
このように、同じカテゴリのインデックスファンドよりも、成績が悪いです。ちなみに、トータルリターンは分配金を再投資したものとして計算される数値なので、平等にパフォーマンスを評価できています。
(3)毎月分配型ファンド
ピクテグローバルインカム(毎月分配型)は毎月、分配金を出します。おこづかいがもらえるような感覚でうれしく感じる方も多いようですが、この分配金には注意が必要です。なぜなら分配金には税金がかかってしまい、資産運用の効率を落としてしまうことになるからです。
分配金は、ファンドの資産(基準価格)が削られて投資家に返されるだけの仕組みです。わかりやすく言い換えると、ファンドの一部が強制的に売却されてしまうのと、ほとんど同じ意味だと言えます。
特に、積立投資をしているような現役世代の方は、こういった毎月分配型ファンドには手を出さないほうがいいです。せっかく資産をためようとしているのに、その一部が手元に返されてしまっては仕方ありません。穴のあいた水槽に、せっせと水をためようとするようなものです。
月次資金流入額から見る評判
運用効率の悪い「毎月分配型」であり、信託報酬も高く、コストに見合うだけのリターンも出せていない、というピクテグローバルインカム(毎月分配型)ですが、世間での評判はまずまずといったところのようです。
下の画像は、月次資金流入額です。資金が流出している場合は、評判が悪く人気がないファンド。対して、資金が流入している場合は、評判が良く人気がある、と判断できます。
2019年には1か月間で650億円もの資金流入となっている月があります。資金流出している期間がありつつも、思いのほか支持されているようです。
なぜ人気なのか推測すると、おそらく銀行や証券会社の営業が売り込む形で資金を集めたと考えられます。
熱心な営業マンが「毎月おこづかいをもらえるみたいに分配金がもらえるんですよ」、「投資対象は、配当利回りが高い公益株なんですよ」などと言って、投資についてあまり詳しくないお客さんに「よくわからないけれど、なんとなく良さそうだ」と思わせる様子が想像できますね。
しかし、このような甘い言葉を鵜呑みにしてはいけません。彼ら営業マンがすすめる投資信託は「お客さん(投資家)が儲かるファンド」ではなく「銀行や証券会社の利益になるファンド」である場合がほとんどだからです。
今後の「売り時」と「値下がりへの対策」
ピクテグローバルインカム(毎月分配型)は、おすすめできるファンドではないので、適当なタイミングで売って、低コストのインデックスファンドに乗り換えたほうが良いです。 乗り換え先としては、ピクテグローバルインカム(毎月分配型)と同じく全世界の株式を投資対象としているeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がおすすめです。
売り時(解約)の目安
ここで気になるのが「適当なタイミング」つまり「売り時」だと思います。これは少し難しいところですが、基本的にはすぐに売ってしまったほうがいいです。
ここまで解説してきましたとおり、ピクテグローバルインカム(毎月分配型)は持っている価値のない投資信託です。このような銘柄を持ち続けるのは時間の無駄なので、タイミングや売り時など考えず、早く売ってしまって、優良な投資信託に乗り換えましょう。
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投資信託のパフォーマンスだけを考えれば、早く乗り換えてしまうに越したことはありませんが、税金のことまで考えると得策ではない場合もあります。
たとえば、大きく利益が出ているタイミングで解約すると、そのときに税金も大きく払わなければならないので、運用効率が悪いです。
逆に大きく損失が出ているタイミングで解約したとしても、そういった相場で乗り換えをすると、乗り換え先のファンドが取得価格の低い状態となってしまい、将来払うことになる税金が多くなってしまいます。
このように、大きく利益が出ていたり、大きく損失が出ていたりすると、税金面で損をしてしまうのです。こういった場合は、評価損益がプラスマイナス0に近いタイミングで売れば、税金面でのデメリットを最小限に抑えて、ファンドの乗り換えができます※。
※損出しをするという方法もあります。(参考ページ:損を出したときこそ節税するチャンスです!|やさしい株のはじめ方)
知らないと損する「お得な対策方法」
税金面で不利になってしまう方や、なかなか乗り換える覚悟を持てない方は、売るに売れない状況が続くことになるでしょう。
その間、年率1.81%という高い信託報酬を負担し続ければならないのは、もったいない話です。そこで、ぜひ活用したいのが松井証券の「投信毎月ポイント・現金還元サービス」と「移管手数料負担サービス」です。
松井証券以外の口座でピクテグローバルインカム(毎月分配型)を持っている場合、松井証券に移管したほうが圧倒的にお得です。松井証券には、投資信託を持っているだけで、毎月キャッシュバックを受けられる「投信毎月ポイント・現金還元サービス」があるからです。
しかも、松井証券には、移管にかかる手数料を負担してくれるサービスも用意されているので、実質無料でお得なキャッシュバックを受けられます。
※他の証券会社・銀行から移管した投資信託は、現金での還元となります。
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ピクテグローバルインカム(毎月分配型)は、おすすめできない投資信託なので、すぐにeMAXIS Slim 全世界(オール・カントリー)のような優良な銘柄に乗り換えることをおすすめします。税金面で不利になってしまう方、心理的に難しい方などは、ひとまず松井証券に移管しておきましょう。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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