配当金生活になぜ失敗する?【月10万円もらうにはいくら必要?】

カテゴリー:ニュース・その他
最終更新日 : 2022年06月02日
配当金生活

配当金は、投資先から利益の還元として受け取れるお金です。生活していけるだけの配当金を確保できれば、仕事から解放されて自由な暮らしができます。しかし、安易な考えで配当金生活に入ってしまうと、失敗する可能性があるためご注意ください。

このページでは「配当金を月10万円もらうにはいくら必要か」、「危険で無理のある失敗例」など解説しています。

配当金を月10万円もらうにはいくら必要?

月10万円の配当金をもらうのに、資金がいくら必要かを求めるには、以下の計算式で求められます。

必要資金
=120万円÷(配当利回り×0.79685)

計算式について順番に解説していきます。

まず、ひと月あたり10万円の配当金をもらうということは、1年に換算すると120万円となります。期間を1年に置き換えて考えるのは、この後出てくる配当利回りが年率であるためです。

10万円×12か月=120万円

次に、投資資金に対してもらえる配当金について考えます。
配当利回りは、株価に対して年間でもらえる1株あたりの配当金を示す割合です。配当金には20.315%の税金がかかることを加味すると、もらえる配当金は以下の計算式となります。

投資資金×配当利回り×(1-0.20315)
=配当金

この配当金が120万円となれば、ひと月あたり10万円もらえる計算になるため、計算式をひも解いていきます。

  • 資金×配当利回り×(1-0.20315)
    =120万円
    カッコの部分を計算する
  • 資金×配当利回り×0.79685=120万円
    右辺に移したい部分をカッコで囲む
  • 資金×配当利回り×0.79685=120万円
    両辺を(配当利回り×0.79685)で割る
  • 資金=120万円÷(配当利回り×0.79685)

このような計算で必要資金が求められます。

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日本郵政、トヨタ、みずほFG、VOO、VYMで試算

ここからは、多くの投資家から注目されている銘柄を使って、必要資金をシミュレーションしていきます。配当金を月10万円もらうにはいくら必要?で解説した計算式に各銘柄の配当利回りを当てはめると、次のようになります。

銘柄名 配当金
利回り※1
必要資金※2
日本郵政(6178) 5.19% 2,902万円
トヨタ自動車(7203) 2.55% 5,906万円
みずほフィナンシャルグループ(8411) 5.23% 2,880万円
バンガード・S&P500 ETF(VOO) 1.46% 1億315万円
バンガード・米国高配当株式 ETF(VYM) 2.40% 6,275万円

※1)2022年6月現在
※2)千円以下切り上げ

日本郵政、トヨタ、みずほFGは日本株なので、大抵の証券会社で投資できます。
しかし、VOOとVYMは米国ETFなので、投資するには外国株取引ができる証券会社の口座が必要です。

<米国ETF投資におすすめの証券会社>
比較項目 マネックス SBI 楽天
定期買付 〇 〇 〇
配当金再投資 〇
為替
手数料
円→ドル 無料※1 4銭※2 25銭
ドル→円 25銭 4銭※2 25銭
取引手数料 約定代金の0.495%
(上限は22ドル)

※1)次回の手数料見直しは2022年6月を予定
※2)住信SBIネット銀行を活用した場合

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投資家から選ばれる理由を解説しています。

配当金生活は3,000万円がリアルな第一目標

現実的に配当金生活を目指すには、まず3,000万円がひとつの目標となるでしょう。

金融商品の利回りについてはさまざまな見方がありますが、ひとつの目安として4%という数字があります。

税引き後の配当利回りが4%となる投資対象に3,000万円を投じれば、年間で120万円の配当金がもらえる計算となります。つまり、ひと月あたり10万円の配当金がもらえる生活ができるのです。

3,000万円(投資資金)×4%(利回り)
=120万円(年間の配当)

120万円(年間の配当)÷12か月
=10万円(ひと月あたりの配当)

月10万円では完全な配当金生活は送れないかもしれません。しかし、金銭的にかなり楽になることが想定されます。さらに資産を積み上げて、経済的に自由な暮らしを目指していけるでしょう。

【失敗例】無理のある計画は危険

配当金生活は無理のある計画を立てると失敗してしまう可能性があります。投資する銘柄を安易に決めてしまうことや、後先を考えずにガラリと生活環境を変えてしまうことは危険を伴います。

失敗例としては、業績の悪化によって配当金を減らされてしまったり、タコ足配当の銘柄に手を出してしまったり、といったケースがあります。

減配されて失敗

冒頭にも書きましたが、配当金は「投資先から利益の還元として受け取れるお金」です。会社の業績が悪化して源泉となる利益が枯渇してくると、配当金が減らされることがあります。月10万円もらえていた配当金が、月5万円しかもらえなくなってしまうことも考えられるのです。

タコ配銘柄で失敗

業績が悪化し続けているのにも関わらず、配当金が減らされない場合もあります。資産を売ったり、積立金を取り崩したりして、無理に配当金を出している銘柄です。このような状態をタコ足配当と言います。
※「タコは身を削って自分の足を食べる習性がある」と言われることに由来します。

タコ足配当をしている銘柄に投資してしまうと、大幅に減配をされ、それに伴い株価も暴落するという危険にさらされることが考えられます。

配当金生活を目指す場合、どのように失敗する可能性があるか慎重に考え、余裕を持って無理のない計画を立てることをおすすめします。

また、配当利回りだけを調べて投資してしまうと、業績の悪い銘柄を選んでしまったり、記念配当などで本来は高配当でない銘柄を選んでしまったりするのでご注意ください。以下のページは、記念配当など考慮してランキングを作成しているので、ぜひご活用ください!

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管理人が判断してよさそうなものをピックアップして紹介しています。

管理人の監修本

『今すぐはじめる! 高配当株超入門』
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当サイト管理人が監修した書籍です。
国内株はもちろん、高配当の本場である米国株までカバーしている、高配当株投資の入門書です。

【高配当銘柄】米国ETFのポートフォリオ

米国株の高配当銘柄でポートフォリオを組む場合、米国ETFの構成銘柄が参考になります。米国企業は利益を株主に還元するために増配するケースも多く、高配当株投資をしている投資家から注目されています。

VYM

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスを連動対象とする米国ETFです。アメリカの高配当株が投資対象で、約400銘柄から構成されています。

<VYMの構成銘柄(上位10)>
順位 銘柄名 組入比率 直近配当利回り
1 ジョンソン&ジョンソン 3.35% 2.54%
2 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 2.72% 2.51%
3 エクソンモービル 2.54% 3.60%
4 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー 2.47% 3.08%
5 ホーム・デポ 2.21% 2.56%
6 シェブロン 2.13% 3.22%
7 ファイザー 1.93% 3.06%
8 アッヴィ 1.83% 3.86%
9 バンク・オブ・アメリカ 1.79% 2.29%
10 コカ・コーラ 1.77% 2.79%

(2022年6月現在)

HDV

HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株式ETF)は、モーニングスター配当フォーカス指数を連動対象とする米国ETFです。財務状態の健全な高配当株が投資対象で、75銘柄から構成されています。

<HDV組み入れ銘柄(上位10)>
順位 銘柄名 組入比率 直近配当利回り
1 エクソン・モービル 8.54% 3.60%
2 アッヴィ 6.17% 3.86%
3 ジョンソン&ジョンソン 5.80% 2.54%
4 シェブロン 5.71% 3.22%
5 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー 5.65% 3.08%
6 ベライゾン・コミュニケーションズ 4.99% 4.98%
7 フィリップ・モリス・インターナショナル 4.31% 4.73%
8 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 4.09% 2.51%
9 メルク 4.05% 3.03%
10 コカ・コーラ 3.48% 2.79%

(2022年6月現在)

投資対象を分散させつつ、米国株の高配当銘柄に投資したい方には、VYMやHDVのような高配当ETFでまとめて投資することをおすすめします。
(参考ページ:【SBI証券】海外ETFの買い方・購入方法|やさしい株のはじめ方

配当金生活は、無理のある計画を立てたり、単純に配当利回りだけを見て投資する銘柄を決めたりしてしまうと、失敗してしまう危険性があります。米国ETFの構成銘柄を見ると、ポートフォリオを組む際の参考になるでしょう。

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この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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