SPYDの配当日と利回り【HDV・VYMと構成銘柄を比較】

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SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は、S&P500高配当指数への連動を目指す海外ETFです。このページでは、「SPYDの配当日や利回り」、「HDV・VYMとの比較」など徹底解説しています。

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SPYDとは(概要・構成銘柄など)

<SPYDの概要>
評価・おすすめ度 ★★★★★(5/5)
連動対象 S&P500高配当指数
設定日 2015年10月21日
分類 海外ETF
経費率
(信託報酬)
0.07%
直近配当利回り 4.73%

(2023年9月現在)

最新の株価チャートをご覧いただけます。

SPYDは、アメリカの高配当株に分散投資できる海外ETFです。S&P500高配当指数に連動するように運用されます。低コストで高配当の米国株にまとめて投資できるため、おすすめの海外ETFの1つです。

S&P500高配当指数とは

アメリカの代表的な500銘柄の株式から構成される「S&P500」という指数があります。この指数に採用されている500銘柄のうち、配当利回りが高い80銘柄から構成されているのが、SPYDの連動対象である「S&P500高配当指数」です。

「S&P500」はアップルやアマゾンのように会社の規模が大きい銘柄ほど多い比率で組み入れられますが、「S&P500高配当指数」は規模の大小に関係なく80銘柄が均等配分で構成されています。

連動対象と同じように、SPYDの構成銘柄の比率もほとんど均等となっています。SPYDの組入比率上位10銘柄は、以下のとおりです。

<SPYDの組み入れ銘柄(上位10)>
順位 銘柄名 組入比率
1 フィリップス66 1.49%
2 アムジェン 1.44%
3 ライオンデルバセル・インダストリーズ 1.44%
4 パッケージング・コープ・オブ・アメリカ 1.41%
5 シーゲイト・テクノロジー 1.41%
6 アッヴィ 1.39%
7 インターナショナル・ペーパー 1.39%
8 IBM(インターナショナル・ビジネス・マシンズ) 1.37%
9 ハスブロ 1.36%
10 デジタル・リアルティ・トラスト 1.35%

(2023年9月現在)

配当日・権利落ち日は”いつ”?【2023年最新版】

SPYDの配当日は、3月・6月・9月・12月にあります。配当をもらうためには、権利落ち日の前日までに購入しておきましょう。権利落ち日とは、配当をもらえる権利がなくなる日のことです。

2023年の権利落ち日は、以下の通りとなっています。

  • 2023年3月17日(金)
  • 2023年6月16日(金)
  • 2023年9月15日(金)
  • 2023年12月15日(金)

次回の配当をもらうためには、2023年12月14日(木)までに購入しておきましょう。

米国株投資アプリ「moomoo」を使うと、過去の配当実績を確認できます。

spydの分配金(配当金)
出典:moomoo
spydの分配金(配当金)
出典:moomoo

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配当金(分配金)の利回りは”いくら”?

SPYDの直近の配当金(分配金)は0.440871ドルでした。利回りは4.73%です。

SPYDのような高配当銘柄への投資は、高配当であることが株価の下支えとなるメリットがあります。「株価の下支え」は、株価が下がろうとしたとき、高い配当利回りに魅力を感じて「買いたい」と思う投資家が買い注文を入れることにより、株価の下落に歯止めがかかるメカニズムです。

ただし、注意点もあります。配当が支払われるタイミングに、その分、株価が下がって調整されることです。

配当利回りだけに固執せず、最終的にいくらで売れるのかも考えて、配当に売却益も加味した「トータルリターン」をベースとして投資判断を下すことが大切となります。

配当金生活を目指すには?

SPYDのような高配当銘柄に魅力を感じる方には、配当金という不労所得だけで生活することに憧れる人も多いかと思います。

配当金だけで生活していけるようになるには、それ相応の資産が必要となります。

たとえば、年間360万円(1か月あたり30万円)の生活費をまかなう場合、配当に約20%の税金がかかることを考えると、450万円分の配当金が必要となります。
※外国税額控除により二重課税を解決した場合

450万円(配当金)-20%(税率)
=360万円(手元に残るお金)

SPYDの利回りは4.73%なので、9,514万円分持っていれば450万円ほどの配当金を見込めることになります。

9,514万円(SPYD保有額)×4.73%(利回り)
=約450万円(配当金)

ただし、利回りは常に変動する数値なので、このページで紹介している計算は参考程度にしてください。また、配当金が減らされる場合があることにも注意が必要です。

SPYDの配当は基本的に、組み入れられている銘柄の配当金から支払われます。よって、組み入れ銘柄となっている会社の業績が悪化すれば、SPYDの配当金も減るでしょう。

配当金生活を目指すには、余裕を持った計画を立てることが大切です。

HDV・VYMとの比較

SPYDと同じようにアメリカの高配当株に投資できる海外ETFに、HDVVYMがあります。これらを組み合わせて投資している投資家も多くいます。以下の表が、これら3つを比較したものです。

<SPYD・HDV・VYMの比較>
銘柄名
/経費率
直近配当利回り 組入数 特徴
SPYD
/0.07%
4.73% 80銘柄 会社の規模の大小に関係なく均等配分で構成されている。
HDV
/0.08%
3.05% 75銘柄 構成銘柄に財務健全性が考慮されている。
VYM
/0.06%
2.89% 約400
銘柄
組み入れ銘柄数が多い。

(2023年9月現在)

HDV

HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)は、モーニングスター配当フォーカス指数への連動を目指す海外ETFです。モーニングスター配当フォーカス指数は、財務状態が健全であり、高い配当金が支払われるアメリカの会社75銘柄から構成される指数です。

以下の表は、HDVの組み入れ上位10銘柄です。

<HDV組み入れ銘柄(上位10)>
順位 銘柄名 組入比率
1 エクソン・モービル 9.13%
2 ジョンソン&ジョンソン 7.31%
3 アッヴィ 6.59%
4 シェブロン 6.35%
5 ベライゾン・コミュニケーションズ 5.98%
6 ファイザー 4.58%
7 シスコ・システムズ 4.12%
8 コカ・コーラ 3.95%
9 IBM(インターナショナル・ビジネス・マシンズ) 3.72%
10 コムキャスト 3.10%

(2023年9月現在)

HDVはSPYDより財務健全性が考慮されています。高配当株の中でも、より手堅い銘柄に投資したい方には、HDVがおすすめです。

VYM

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスへの連動を目指す海外ETFです。アメリカの高配当株が対象とされていて、約400銘柄から構成されています。

以下の表は、VYMの組み入れ上位10銘柄です。

<VYMの組み入れ銘柄(上位10)>
順位 銘柄名 組入比率
1 JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー 3.30%
2 ジョンソン&ジョンソン 3.12%
3 エクソン・モービル 3.12%
4 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) 2.63%
5 ブロードコム 2.62%
6 ホーム・デポ 2.42%
7 シェブロン 2.03%
8 メルク 1.94%
9 アッヴィ 1.89%
10 ペプシコ 1.85%

(2023年9月現在)

VYMは、組み入れ銘柄数が約400銘柄と多いです。SPYDが80銘柄、HDVが75銘柄であることと比べると、その幅広さがわかりやすいかと思います。より分散投資を意識しつつ、高配当株に投資したい方には、VYMがおすすめです。

SPYDは、アメリカの高配当株に分散投資できる海外ETFです。低コストで高配当の米国株にまとめて投資できるため、おすすめの海外ETFの1つです。

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この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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