eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの評価【全世界かどっちにする?】
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス※は、海外先進国に投資できるインデックスファンドです。このページでは「評価や利回り」、「全世界株式とどっちがおすすめか」など徹底解説しています。
※「eMAXIS Slim」はイーマクシススリムと読みます。
概要(評価・手数料・分配金の有無など)
評価・おすすめ度 | ★★★★★ (5/5) |
---|---|
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
連動対象 | MSCIコクサイ・インデックス |
ファンド設定日 | 2017年2月27日 |
分類 | 外国株式型インデックス |
販売手数料 (購入時手数料) |
無料 |
信託報酬 (運用管理費用) |
0.09889%以内 |
信託財産留保額 | なし |
平均的な利回り | 9.47% |
分配金 | なし |
最新のチャートをご覧いただけます。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、低コストで海外先進国に分散投資できるおすすめの銘柄です。連動対象のMSCIコクサイ・インデックスは、海外先進国22か国から構成されています。
この銘柄は、eMAXIS Slimシリーズのひとつです。このシリーズは、業界最低水準の運用コストを目指し続けます。言い換えると、常に最もお得に投資できる銘柄であり続けるということです。
また、eMAXIS Slimには受益者還元型信託報酬という仕組みがあります。以下の表のように純資産総額(投資信託の運用資金)が大きくなるほど、運用コストが安くなるので、さらにお得なのです。
純資産総額 | 信託報酬 |
---|---|
5,000億円未満の部分 | 0.09889% |
5,000億円以上 1兆円未満の部分 |
0.09823% |
1兆円以上の部分 | 0.09757% |
インデックスファンドは同じ指数に連動させる銘柄同士を比較すると、ほとんど同じような値動きをします。ですからeMAXIS Slim 先進国株式インデックスのように、運用コストを低く抑えられる銘柄は、より良いパフォーマンスを期待できるのです。
また、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、株式から得られた配当をファンド内で再投資するので分配金を出しません。ですので、この銘柄を使うと効率良く資産形成ができます。
(参考ページ:毎月分配型投信のデメリット【意外と悪くない?儲かる?最強!?】)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの利回り
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの平均的な利回りは、年利9.47%※が目安です。
※利回りの根拠は、連動対象であるMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)の2003年~2022年のCAGR(年平均成長率)から、想定される運用コストを差し引いて算出した数値です。
(参考ページ:CAGR(年平均成長率)|やさしい株のはじめ方)
下のグラフは、過去20年分の値動きのイメージです。(2003年時点を10,000円としています)
なお、直近は上げ相場が続いています。あくまでも参考としてご覧ください。
ニッセイ外国株式インデックスファンドとの比較
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、MSCIコクサイ・インデックスに連動させる投資信託です。しかし、同じ指数に連動させるものには、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」という低コストの投資信託もあります。
どちらか選ぶなら、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスのほうがおすすめです。
先にご紹介したとおりeMAXIS Slimには受益者還元型信託報酬があるためです。両ファンドの基本的な信託報酬は「0.09889%」と同じですが、受益者還元型信託報酬という仕組みによって、実質的にはeMAXIS Slimのほうが安くなります。
つまり、確実にかかってくるコストはeMAXIS Slimのほうが低く抑えられるのです。
以下の表は、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」と「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の実質的な信託報酬・リターンを比較したものです。
銘柄名 /実質的な信託報酬 |
トータルリターン | |
---|---|---|
3年※ | 5年※ | |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス /0.09876% |
21.72% | 21.93% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド /0.09889% |
21.64% | 21.89% |
(2024年7月現在)
※年率換算
このようにリターンもeMAXIS Slimのほうが少し上回っています。
全世界株式(オルカン)とどっちがおすすめ?
eMAXIS Slimシリーズには、オルカンこと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託があります。この銘柄は、海外先進国だけでなく、日本国内や新興国の株式にも投資できます。
全世界株式のほうがおすすめ
基本的には、全世界株式(オール・カントリー)のほうがおすすめです。なぜなら、これから一番良いパフォーマンスを上げるのは、海外先進国なのか、日本国内か新興国か、誰にもわからないからです。
正確に予測するのが不可能なのであれば、全世界に投資しておくほうが無難となります。
先進国株式のメリット
国内株式や新興国株式に投資したくない方には、先進国株式をおすすめします。経済のグローバル化・指数構成銘柄の新陳代謝などが不十分だという理由で、日本国内や新興国への投資は必要ないという考え方を持っている投資家の方々もいます。
そういった考えに共感する方は、先進国株式に投資すると良いでしょう。
おすすめ証券会社の還元率比較
大手ネット証券には、投資信託を持っているだけで現金やポイントがもらえるサービスがあります。なんの特典もない金融機関で買うよりも確実にお得です。
銘柄によって還元率が異なる証券会社もあるので、銘柄ごとに最もお得なところで取引するために、各証券会社の口座を開いて使い分けるのも良いでしょう。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの各証券会社の還元率は、以下の表のようになっています。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの場合、松井証券とSBI証券が最も還元率の高い証券会社です。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、海外先進国に投資できるインデックスファンドです。先進国株式型インデックスファンドの中で、最もおすすめできる投資信託です。
この記事の執筆者
やさしい投資信託のはじめ方編集部
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