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【徹底解説】つみたてNISAとiDeCoのメリット・デメリット

つみたてNISA(積立NISA)iDeCo(イデコ・個人型確定拠出型年金)は、どちらもお得に資産運用できる制度です。ただし、それぞれにメリット・デメリットがあります。

このページでは、各制度のメリットとデメリットや、併用する場合に同じ証券会社の口座を使うべきか?といった内容を解説しています。

各制度のメリットとデメリット

以下の表は、つみたてNISAとiDeCoのメリット・デメリットをかんたんにまとめたものです。

<各制度のメリット・デメリット>
比較 つみたてNISA iDeCo
メリット
  • 銘柄選びに失敗しにくい
  • いつでも出金できる
  • 手数料が無料
  • 掛け金全額が所得控除
  • 運用益が非課税
  • 受取時の各種控除
デメリット
  • × 損益通算ができない
  • × 原則60歳まで出金できない
  • × 売り取り方次第では税金がかかる
  • × 手数料がかかる

つみたてNISAは、デメリットがほとんどありませんし、対象商品がすべて積立投資に適している銘柄となっているため、投資初心者の方におすすめの制度です。ただし、元本割れとなった場合には、デメリットが生じます。詳しくは、以下のページをご覧ください。

iDeCoは、つみたてNISAよりも手厚い優遇を受けられるお得な制度です。ただし、原則60歳まで出金できなかったり、受け取り方次第では税金がかかったり、と注意点が多くあります。

つみたてNISAとiDeCoの違い

ここからは、つみたてNISAとiDeCoの違いを見ていきます。かんたんに言ってしまうと、つみたてNISAは「投資初心者の方でも使いやすいお得な制度」、iDeCoは「よりお得に老後資金をつくるための制度」です。

以下の4つの観点から、各制度の違いを解説していきます。

  • 取り扱い商品
  • 資金受け取りの自由度
  • 手数料と税制優遇
  • 積み立て金額

(1)取り扱い商品

つみたてNISAは、金融庁が定めた厳しい要件をクリアした投資信託が投資対象です。これは、つみたてNISAが投資初心者の方でも安心して使えるようにつくられた制度だからです。
※一部のETFを含む

一方、iDeCoは、投資信託のほか定期預金や保険商品といった元本確保型の商品でも運用できます。老後に備えるための制度なので、投資商品以外も選択肢として用意されています。

また、iDeCoで取り扱われる投資信託には、つみたてNISAのような基準がなく、金融機関(証券会社や銀行など)が選んだ銘柄がそのまま取り扱い商品となります。金融機関によっては、質の悪いラインナップとなっていることもあるので注意が必要です。

<取り扱い商品の比較>
比較項目 つみたてNISA iDeCo
種類 投資信託
(一部のETF)
  • 投資信託
  • 定期預金
  • 保険商品
基準 金融庁が定めた要件を
クリアしたものに限られる
特になし

(2)資金受け取りの自由度

つみたてNISAは、いつでも投資信託を売ってお金を受け取れます。老後のための資産形成のほか、住宅資金や教育資金を準備するためにも使えます。

一方、iDeCoは原則60歳までお金を受け取れません。資金用途は老後資金の準備に限定されます。

<資金受け取り自由度の比較>
比較項目 つみたてNISA iDeCo
資金の
受け取り
いつでも 原則60歳まで不可
受取時の
税金
非課税 かかる場合がある
受取時の
手数料
無料 1回あたり440円

※大手ネット証券の場合

(3)手数料と税制優遇

つみたてNISAは手数料無料で使えます。投資初心者の方でも安心して利用でき、税金がゼロになるお得な制度です。

一方、iDeCoは加入時や運用中に手数料がかかります。しかし、その金額を上回る手厚い税制優遇があります。つみたてNISAでは投資で得られた利益にかかる税金がゼロになりますが、iDeCoではそれだけでなく、毎月給料から天引きされている税金を減らして年末調整で取り戻せるので、さらにお得です。

たとえば、30歳・年収300万円の人が60歳まで毎月2万円ずつ積み立てした場合、合計で約100万円も税金を減らせます。30年間でかかる手数料は合計64,389円なので、圧倒的に税制優遇のほうが大きくなります。
※大手ネット証券の場合

<つみたてNISAとiDeCoの比較>
比較項目 つみたてNISA iDeCo
手数料※1 加入時 無料 2,829円
運用中 無料 171円/月※2
受取時 無料 440円/回
税制
優遇
積立時 なし 掛け金全額が
所得控除
運用中 非課税 非課税
受取時 非課税 各種控除

※1)大手ネット証券の場合
※2)積み立てしない場合は66円/月

(4)積み立て金額

つみたてNISAとiDeCoで積み立てられる金額は、以下のとおりです。

<積み立て金額の比較>
比較項目 つみたてNISA iDeCo
上限額 年間 400,000円 144,000円~816,000円
(企業年金なしの会社員の場合、276,000円)
1か月
あたり
33,333円 12,000円~68,000円
(企業年金なしの会社員の場合、23,000円)
毎月の最低投資金額 100円 5,000円

※大手ネット証券の場合

つみたてNISAは、毎月100円からはじめられるので、投資初心者の方でも気軽に使えます。また、各制度それぞれ上限金額がありますが、つみたてNISAとiDeCoは同時に利用できます。資金に余裕がある方には、併用することをおすすめします。

同じ証券会社の口座を使うべき?

つみたてNISAとiDeCoを併用する場合、同じ証券会社の口座を使わなくても良いです。それぞれご自身にとってベストな証券会社を選ぶことをおすすめします。

たとえば、主要ネット証券のつみたてNISAは、以下のようになっています。比較表には、投資信託の取扱本数と、投資家から人気のある銘柄の取り扱い有無を掲載しています。

<主要ネット証券のつみたてNISA>
証券会社
/取扱本数
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
ひふみプラス SBI・バンガード・S&P500
SBI証券
/174本
〇 〇 〇
マネックス証券
/151本
〇 〇 〇
松井証券
/170本
〇 〇 -
楽天証券
/172本
〇 〇 -

(2021年5月現在)

一方、iDeCoでの取り扱いは、以下のようになっています。

<主要ネット証券のiDeCo>
証券会社
/取扱本数
eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)
ひふみ年金 eMAXIS Slim 米国株式
(S&P500)
SBI証券
/36本
- 〇 〇
マネックス証券
/26本
〇 〇 〇
松井証券
/39本
〇 〇 〇
楽天証券
/31本
- - -

(2021年5月現在)

このように、証券会社によって投資信託の取り扱いは異なります。つみたてNISAとiDeCoは同じ証券会社の口座を使わなくても良いので、積み立てたい投資信託を取り扱っている証券会社をうまく組み合わせて利用しましょう。

つみたてNISAは、デメリットがほとんどなく初心者の方でも使いやすい非課税制度です。対して、iDeCoは「原則60歳まで出金できない」といった注意点がありますが、手厚い税制優遇を受けられるお得な制度です。それぞれ利用上限があるため、資金に余裕がある場合は併用することをおすすめします。

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