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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価【利回りやデメリットも解説】

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカの株価指数であるS&P500指数に連動するように運用されるインデックスファンドです。
※「eMAXIS Slim」はイーマクシススリムと読みます。

このページでは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)について「評価や利回り」、「デメリットはあるか」など徹底解説しています。

概要(評価・新NISAでの取扱など)

<eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要>
評価・おすすめ度 ★★★★★ (5/5)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
連動対象 S&P500指数
ファンド設定日 2018年7月3日
分類 外国株式型インデックス
販売手数料
(購入時手数料)
無料
信託報酬
(運用管理費用)
0.09372%以内
信託財産留保額 なし
平均的な利回り 10.17%
分配金 なし
新NISAでの取扱 SBI証券楽天証券マネックス証券など29社
iDeCoでの取扱 SBI証券マネックス証券松井証券auの4社

最新のチャートをご覧いただけます。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、低コストで米国株に分散投資できるおすすめの銘柄です。連動対象である「S&P500指数」は、アメリカの代表的な企業500社から構成されます。つまり、この銘柄に投資すれば、経済大国アメリカの主要な株をまるごと買うのと同じようなリターンを得られるのです。

この銘柄は、eMAXIS Slimシリーズのひとつです。このシリーズは、業界最低水準の運用コストを目指し続けます。つまり、eMAXIS Slimは、常に最もお得に運用できる銘柄であり続けるということです。

また、受益者還元型信託報酬という仕組みも採用されています。以下の表のように純資産総額(投資信託の運用資金)が増えれば増えるほど、運用にかかるコストが安くなるので、さらにお得です。

<受益者還元型信託報酬>
純資産総額 信託報酬
5,000億円未満の部分 0.09372%
5,000億円以上
1兆円未満の部分
0.09306%
1兆円以上の部分 0.09240%

インデックスファンドは、同じ指数に連動させる銘柄を比べると、ほとんど同じような値動きをします。ですから、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のように、運用コストを低く抑えられている銘柄のほうが、良いパフォーマンスを期待できるのです。

SBI・V・S&P500などと比較

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬が低いことをお伝えしましたが、実は、同じ指数を連動対象としているSBI・V・S&P500のほうが信託報酬は低くなっていました。
※旧名称:SBI・バンガード・S&P500

これは、eMAXIS Slimシリーズが目指し続ける「業界最低水準」の意味が”税抜き”を基準としているためです。

eMAXIS Slimはファンドが米国株に直接投資しているのに対して、SBI・V・S&P500は海外ETFを介して間接的に米国株に投資しているので、税金のかかり方に差が出ます。その結果として”税込み”ではSBI・V・S&P500のほうが信託報酬は低くなっていたのです。

よって、「今後この差が埋まることはないだろう」と思われていました。
しかし、より低コストのたわらノーロード S&P500が新規設定されることが決まりました。これに対抗して、2023年4月25日より、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は信託報酬を「0.0968%以内」から「0.09372%以内」に引き下げました!

なお、インデックスファンドの運用成績は、信託報酬の安さだけで良し悪しが決まるものではありません。それ以外のコストも含めた実質コストや、運用方法の影響が最終的なリターンに現れます。

<S&P500インデックスファンドの比較>
銘柄名/信託報酬 トータルリターン
6か月 1年
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
0.09372%
7.13% 34.63%
たわらノーロード S&P500
0.09372%
7.14% -
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
/0.0938%
7.13% 34.48%
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド
/0.0938%
7.18% 34.69%
つみたて米国株式(S&P500)
/0.22%
7.06% 34.46%
iFree S&P500インデックス
/0.22%
7.06% 34.48%
NZAM・ベータ S&P500インデックス
/0.22%
7.01% 34.29%
Smart-i S&P500インデックス
/0.242%
6.93% 34.10%

(2024年1月現在)

※旧名称:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

このように、トータルリターンでもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は優れたパフォーマンスとなっています。なお、iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドも健闘しています。

SBI・V・S&P500の値動きがややマイルドになっているのは、先物取引を利用していないことが原因の1つです。eMAXIS Slimは先物を活用しているため、運用成績に差が生じています。

SBI・V・S&P500は「先物の活用によって指数に勝つことは、アクティブリスクを取ることになる」との考えによって、先物取引を利用していません。

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は3位、SBI・V・S&P500は圏外といった具合で、eMAXIS Slimのほうが上位にランクインしています。今後、投資家の方々がどちらを高く評価していくのか注目です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の利回り

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の平均的な利回りは、年利10.17%が目安です。

※利回りの根拠は、連動対象であるS&P500指数(配当込み、円換算ベース)の2003年~2022年のCAGR(年平均成長率)から、想定される運用コストを差し引いて算出した数値です。
(参考ページ:CAGR(年平均成長率)|やさしい株のはじめ方

下のグラフは、過去20年分の値動きのイメージです。(2003年時点を10,000円としています)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の利回り

なお、直近は上げ相場が続いています。あくまでも参考としてご覧ください。

【分配金】いくら?もらえない?

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は分配金を出していません。「”いつ”もらえるの?」、「”いくら”もらえるの?」と気になる方もいらっしゃるかと思います。しかし、この銘柄は今後も分配金を出さないでしょう。

分配金を出さない方針で運用される理由は、積立投資などで資産形成をするなら、分配金を出さない銘柄のほうが効率良く運用できるからです。

分配金をもらえたからといって儲かっているわけではありません。そのぶん投資信託の価値が下がるからです。かんたんに言ってしまうと、投資信託の分配金は、投資したお金が戻ってきてしまうだけの仕組みなのです。

分配金で運用効率が悪くなる理由

運用益から分配金が支払われると、課税口座で保有している場合、税金がかかってしまいます。

つみたてNISA(積立NISA)新NISAのような非課税口座であれば税金はかかりませんが、分配金を再投資するときに「非課税枠を余計に使ってしまう」もしくは「課税口座を使わなければならない」ことになります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、株式から得られた配当をファンド内で自動的に再投資してくれるので、効率良く運用できます。分配金をもらえなくても、そのぶん投資信託の価値が上がることによって儲かる仕組みになっているのです。

デメリットはある?【今後・20年後どうなるか】

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のデメリットを挙げるなら、「信託報酬が最安ではないこと」と「投資対象国がアメリカだけであること」があります。

信託報酬が最安ではない

S&P500指数に連動するインデックスファンドでは「つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド」の信託報酬が最安です。また、米国株式を投資対象とするインデックスファンドでは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド」の信託報酬が最安です。

ただ、「SBI・V・S&P500などと比較」で解説したとおり、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)のリターンはコスト差を凌駕するレベルで優秀なので問題ないと言えるでしょう。

投資対象国がアメリカだけ

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、アメリカだけを投資対象としています。現在、アメリカが世界経済の中心的な国であることは間違いありませんし、過去20年を見ても米国株が高いパフォーマンスとなっています。

銘柄名 平均的な
利回り
詳細
ページ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 10.17% 当ページ
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 8.98% 詳細

しかし、現時点で世界経済の中心的な国であることは、未来のパフォーマンスを保証するものではありません。先の表の”平均的な利回り”も、過去の20年から算出した数字であり、これから20年後にどうなるかを示すものではありません。

インデックスファンドの強みである「手軽に分散投資できること」を最大限に活用するのであれば、全世界への投資が王道と言えます。よって、当サイトでは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をイチオシ銘柄として紹介しています。

もちろん、あえてアメリカだけに投資対象国を限定したい明確な理由があるのなら、まったく問題ありません。しかし、そうでない場合は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のような全世界を投資対象とする銘柄も検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめ証券会社の還元率

大手ネット証券には、投資信託を持っているだけで現金やポイントがもらえるサービスがあります。なんの特典もない金融機関で買うよりも間違いなくお得です。

銘柄によって還元率が異なるため、銘柄ごとに最も還元率の良いところで取引できるように、各証券会社の口座を開いて使い分けるとさらにお得です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の各証券会社の還元率は、以下の表のようになっています。

<還元率の比較>
順位 証券会社 運用時の
還元率
詳細
ページ
1 松井証券 0.0326% 詳細
1 SBI証券 0.0326% 詳細
3 マネックス証券 0.03% 詳細
4 auカブコム証券 0.005% 詳細

※年率(最大)

なお、楽天証券は2022年4月から運用中の定期的なポイント還元を廃止しました。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、松井証券SBI証券が最も還元率の高い証券会社です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、低コストで米国株に分散投資できるおすすめの銘柄です。投資信託を利用した米国株投資で、有力な投資先と言えるでしょう。

この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部

やさしい投資信託のはじめ方編集部

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