配当金を月3万もらうにはいくら必要?国内・米国ETFのポートフォリオ例を紹介
最終更新日:2026年3月5日
月3万円の配当収入があると、旅行やゲームなどの娯楽に使えるお金が増えて、生活の質が向上しそうですよね。配当金を月3万円もらうには、配当利回り3%~4%なら、約900万円~1,200万円の資金が必要です。
どんな市況でも安定的に配当金を得るには、減配や無配のリスクを抑えつつ、業種を分散させたポートフォリオを組むのが理想です。しかし、複数の企業を分析し、継続的に管理していくのは骨が折れる作業ですよね。
ETFを活用すれば、1つの商品を買うだけで複数の企業に分散投資できます。ETFによっては、減配や無配のリスクのある企業を自動でポートフォリオから外す商品もあります。個別株でポートフォリオを 組むよりも、手間をかけずに月3万円の配当金(分配金)収入を狙えるでしょう。
このページでは、分配金利回りの高い国内・米国ETFを紹介しています。また、複数のETFを組み合わせて、月3万円もらうためのポートフォリオ例も掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
配当金を月3万円もらうにはいくら必要?
配当金を月3万円(年間36万円)もらうにはいくら必要なのか、配当利回り別(1%~5%)で計算すると、下の表のとおりです。
| 配当利回り | 必要資金 |
|---|---|
| 1% | 3,600万円 |
| 2% | 1,800万円 |
| 3% | 1,200万円 |
| 4% | 900万円 |
| 5% | 720万円 |
配当利回りが高いほど、必要資金は少なくなる計算です。
ただし、配当利回りは高ければ良いという訳ではありません。「配当利回りが高い=配当金をたくさん出している」とは限らないためです。
配当利回りが上がる要因は、「株価(基準価額)が下がる」か、「配当金が上がる」かの2パターン考えられます。配当利回りを求める式を見るとわかりやすいですね。
配当利回りの計算
配当利回り(%)=1株あたりの配当(年間)÷株価×100
そのため、配当金額は変わっていないのに、株価が下がって配当利回りが高くなる場合が考えられます。配当利回りだけで銘柄を選んでしまうと、どんどん株価が下がる銘柄に投資してしまうかもしれません。
ETFに投資する場合は、株価の値動きと分配実績を確認して、株価が下がり続けていないか確認すると良いでしょう。
高配当ETFの分配金利回り・過去の分配実績
高配当ETFの分配金利回りは、2%~4%程度です。
ETFは、年に4回も分配金がもらえます。国内ETFは「1月・4月・7月・10月」または「2月・5月・8月・11月」、米国ETFは「3月・6月・9月・12月」が一般的です。国内と米国のETFを組み合わせることで、月3万円の分配金がもらえるポートフォリオを組みやすくなります。
| 国内ETF | 1月・4月・7月・10月 |
|---|---|
| 2月・5月・8月・11月 | |
| 米国ETF | 3月・6月・9月・12月 |
米国ETFの中には、オプション取引の売りを巧みに使った「カバードコール戦略」で毎月分配金を出す商品もあるので、こちらを中心にポートフォリオを組み合わせるのもアリです。
それでは、高配当ETFを中心に、分配金利回りと過去の分配実績を見ていきましょう。
ETFの場合、もらえるお金は、配当金ではなく分配金と呼ばれます。ETFは、企業からもらえる配当金を投資家に分配するためです。
そのため、ETFの場合は、配当利回りではなく「分配金利回り」が正しいです。分配金利回りは、1口あたりの分配金の累計額を直近の基準価額で割ることで求められます。
国内ETF(1月・4月・7月・10月)
1月・4月・7月・10月に決算があり、高配当株を投資対象とするETFを紹介します。銘柄名をクリックすると、SBI証券のサイトで株価チャートで2025年以前の分配実績を確認できます。
| 銘柄名 | 分配金 利回り |
株価 (3月2日 終値) |
1口あたりの 分配実績 (2025年) |
|---|---|---|---|
| ★おすすめ NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)NF・日経高配当50 ETF(1489) | 2.73% | 3,398円 | 89円 |
| NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信(1577)NF・日本株高配当70 ETF(1577) | 2.56% | 57,900円 | 1,479円 |
| One ETF 高配当日本株(1494) | 2.43% | 45,800円 | 1,067円 |
| 上場インデックスファンド 日本高配当(東証配当フォーカス100)(1698)上場高配当(東証配当フォーカス100)(1698) | 2.60% | 4,278円 | 106円 |
| NEXT FUNDS 株主還元70連動型上場投信NF・株主還元70 ETF(2529) | 2.23% | 2,325円 | 31円 |
| Global X MSCI スーパーディビィデンド-日本株式 ETF(2564) | 3.61% | 3,737円 | 134円 |
| 上場インデックスファンド MSCI 日本株高配当低ボラティリティ上場高配当低ボラティリティ(βヘッジ)(1490) | 2.26% | 7,935円 | 186円 |
| MAXIS 日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信(1499) | 3.17% | 9,421円 | 299円 |
| NEXT FUNDS 日本高配当株アクティブETF(2084)NF・日本高配当株アクティブETF(2084) | 2.12% | 3,679円 | 77円 |
1月・4月・7月・10月に分配月がある国内ETFのうち、おすすめの銘柄は「1489」です。業種構成を見ると、銀行、保険などの金融セクターが多く組み入れられていますが、幅広い業種が組み入れられており、広く分散されたポートフォリオとなっているためです。
■1489の業種構成
また、1489の連動対象である「日経平均高配当株50指数」は、3期連続最終赤字の銘柄を指数から除外するルールがあります。つまり、無理に配当を出すような企業は自動でポートフォリオから外れるのです。長く保有できる安心材料だといえますね。
国内ETF(2月・5月・8月・11月)
2月・5月・8月・11月に決算があり、高配当株を投資対象とするETFを紹介します。
2月・5月・8月・11月に分配月がある国内ETFのうち、おすすめの銘柄は「1478」です。1478は、配当を「持続できるか」を重視して銘柄選定をおこなっている銘柄です。
具体的には、一貫した配当実績のない銘柄や、配当性向が極端に高い銘柄などの「見せかけの高配当銘柄」は除外されます。財務健全性や成長性もチェックされるので、質が高い高配当株に丸ごと投資できるETFといえるでしょう。
運送用機器や卸売業に比率は傾いていますが、幅広い業種に分散投資をしています。
■1478の業種構成
米国ETF(3月・6月・9月・12月)
3月・6月・9月・12月に決算がある高配当ETFを紹介します。
紹介したETFは、すべておすすめできる銘柄です。それぞれの特徴に応じて、ご自身に合った銘柄を選ぶと良いでしょう。
景気の動向に業績が左右されないディフェンシブ株中心なら「VYM」、減配リスクを減らし手堅くいきたいなら「HDV」、高い配当利回りに魅力を感じる方は「SPYD」がおすすめです。
米国ETF(毎月)
毎月分配金を出すETFは、カバードコール戦略で運用されるETFが多いです。「株式の保有」と「コールオプションの売り」を同時におこない、「値上がり益」と「プレミアム収益」の獲得を目指す戦略のもと運用されます。
カバードコール戦略は、相場が横ばいのときに強い投資手法です。安定的な収入源を取りにいく手法なので、分配金利回りが高いのが特徴です。ただし、戦略の特性上、大きな値上がり益を放棄するため、上昇相場ではパフォーマンスが劣りやすい特徴も持ち合わせています。
月3万円のポートフォリオ例
当サイト管理人としては、月3万がもらえるようにポートフォリオを組むのではなく、年間24万円を目指すポートフォリオを組むことをおすすめします。
分配金が「2月・5月・8月・11月」にもらえる銘柄が魅力的ではない場合、無理に投資するべきではないためです。
ただし、「毎月分配金がもらえる方がうれしい」と感じる方も多いでしょう。一例として月3万円もらえるポートフォリオを考えてみました。
投資対象は次の4銘柄です。
国内ETFのみだと、鉄鋼、商社などの「景気敏感株」や、銀行などの「金利敏感株」の比率が高くなっています。
そのため、生活必需品やヘルスケアなどの景気動向に左右されにくい「ディフェンシブ株」が多く含まれる「VYM」に投資することで、業種の分散を意識したポートフォリオにしました。
各月の分配金は次のとおりです。分配金は、2026年3月2日時点の分配金利回りと為替をもとに計算しています。必ずこの金額がもらえるわけではないので、あくまでも目安として参考にしてください。
| 月 | 銘柄名 | 分配金 | 合計額 |
|---|---|---|---|
| 1月 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信NF・日経高配当50 ETF(1489) | 5,176円 | 5,176円 |
| 2月 | iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF (1478) | 28,392円 | 30,246円 |
| iFreeETF TOPIX高配当40指数 (1651) | 1,854円 | ||
| 3月 | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) | 33,000円 | 33,000円 |
| 4月 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信NF・日経高配当50 ETF(1489) | 51,760円 | 51,760円 |
| 5月 | iFreeETF TOPIX高配当40指数 (1651) | 27,810円 | 27,810円 |
| 6月 | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) | 33,000円 | 33,000円 |
| 7月 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信NF・日経高配当50 ETF(1489) | 5,176円 | 5,176円 |
| 8月 | iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF (1478) | 28,392円 | 28,392円 |
| 9月 | iFreeETF TOPIX高配当40指数 (1651) | 1,854円 | 1,854円 |
| 10月 | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) | 33,000円 | 33,000円 |
| 11月 | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信NF・日経高配当50 ETF(1489) | 51,760円 | 51,760円 |
| 12月 | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) | 33,000円 | 33,000円 |
| 年間受取額(予想) | 361,984円 | ||
1489は、1月と7月にもらえる分配金の割合が少ないため、2万円を大幅に切ってしまいますが、平均的には月3万円もらえるポートフォリオとなっています。
分配金管理に役立つツール集
月3万円の分配金を受け取ろうとすると、複数の銘柄を持つ必要があり「いつ、どこから、いくらもらえるのか」管理が大変です。また、米国ETFを組み合わせると、米ドルで受け取った分配金を出金するのを忘れていて放置してしまうこともありがちです。
楽天証券では、分配金情報を見える化するアプリや、証券口座に眠っている米ドルを自動で運用してもらえるサービスを提供しています。かなり便利なサービスなので、ぜひ詳細を確認してみてくださいね。
また、マネックス証券の日本株分析ツール「銘柄スカウター」も便利です。「銘柄スカウター」では、個別株の配当金の原資となる営業利益や経常利益の推移をグラフで確認できるので、本業で安定して儲けられているか、無理な配当を出して減配・無配リスクがないかなど、プロ並みの分析ができる優れものです!
ETFの投資対象を分析することで、最終的にどのETFに投資すべきか判断する材料として役立つでしょう。
楽天証券とマネックス証券のツールは、口座開設さえすれば誰でも無料で使えるので、ぜひ活用してみてください!
楽天証券「iGrow」
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iGrowでは、楽天証券で持っている株の配当金がいつ、どこから、いくらもらえるのかを把握できます。さらに、年間の配当予想額まで表示される、とんでもなく便利な機能を備えています。
直感的にわかりやすいデザインとなっているので、見やすさと管理のしやすさでは、間違いなく最強のアプリです。
ただし、管理できるのは楽天証券で持っている株や投資信託に限られてしまい、SBI証券を含む他の証券会社との連携はできません。
iGrowは、多くの種類の資産を管理できるので、債券だけ楽天証券で管理するといったやり方もアリでしょう。
iGrowで管理できる資産は次のとおりです。
- 国内株式の配当金
- 米国株式の配当金
- 中国株式の配当金
- アセアン株式の配当金
- 国内債券の利金
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楽天証券「米ドルMMF自動買付サービス」
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米ドルMMFとは、ドル建ての国債や社債で運用される投資信託の一種です。債券を投資対象としているので、比較的安全性が高いのが特徴です。
自動で買付まで完了するので、配当金をプールしている時間を利用して、効率的に資産運用できます。さらに、買い付けた米ドルMMFは、そのまま米国株式の買付代金としても充当でき、売却する手間も省けます。
配当金を米ドルのまま持っておくより、効率的に利用したい方は、楽天証券で米国ETFを購入するのも良いでしょう。
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配当金を月3万円もらうには、配当金利回り3%~4%なら、約900万円~1,200万円の資金が必要です。例として、ETFから月3万円の分配金が支払われるポートフォリオを紹介しました。紹介したツールを利用して、ぜひ分配金管理に役立ててください!
この記事の執筆者

やさしい投資信託のはじめ方編集部
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