楽天証券vs.SBI証券【新NISAの積立は両方でできる?使い分けは?】
楽天証券は、ポイント投資の面で優れている証券会社です。対して、SBI証券は、投資信託のラインナップが充実している証券会社です。このページでは、両社を徹底比較していきます。
このページのもくじ
新NISAの積立は両方でできる?使い分けは?
新NISAは、ひとり1口座しか開設できません。ですので、楽天証券とSBI証券の両方で新NISAを併用することはできません。
しかしながら、新NISAの金融機関は1年単位で変えられます。一度選んだら生涯その金融機関で使い続けなければならない、ということではありませんので、ご安心ください。
新NISAやiDeCoの使い分けについては、以下の表をご覧ください。
比較項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
新NISA | △ ポイント還元の 改悪 SBI・Vシリーズ 取扱なし |
高いポイント 還元率 SBI・Vシリーズ 取扱あり |
iDeCo | 楽天VTI 取扱あり |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 取扱あり |
新NISAはSBI証券がおすすめです。SBI証券のほうが投資信託の取り扱いが充実していて、ポイント還元率も高いためです。
iDeCoについては、投資したい商品が取り扱われているほうを選ばれると良いでしょう。SBI証券のiDeCoでは「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などが、楽天証券のiDeCoでは「楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称:楽天VTI)」などが取り扱われています。
比較一覧表【どっちがいい?】
新NISAでの積立投資
新NISAはSBI証券のほうがおすすめです。詳しく比較解説していきます。
投資信託の取扱
投資信託(つみたて投資枠対象商品)の取り扱いは、SBI証券のほうが充実しています。SBI証券は、極めて低コストで米国株に投資できる「SBI・V・S&P500」や、インド株に投資できる「サクっとインド株式」を取り扱っています。
比較項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
つみたて投資枠対象商品本数 | 237本 | 246本 |
SBI・V・S&P500 | - | |
SBI・V・全米株式 | - | |
SBI・V・全世界株式 | - | |
サクっとインド株式 | - | |
サクっと日経225 | - | |
サクっとTOPIX | - | |
EXE-i グローバルサウス株式ファンド | - |
積立コース
楽天証券・SBI証券ともに「毎日・毎月」に対応しています。SBI証券では、これに加えて「毎週」も選べます。
クレカ積立
SBI証券では、三井住友カードでクレカ積立できます。ポイント還元率は、通常「0.5%」ですが、ゴールドカードの場合「1.0%」にアップします。
一方、楽天証券では、「楽天カードクレジット決済」と「楽天キャッシュ決済」が利用できます。一律で0.5%のポイント還元を受けられる「楽天キャッシュ決済」も併用できます。
ポイント還元
投資信託購入後のポイント還元は、SBI証券のほうが多く受けられます。
SBI証券では、投資信託の保有金額に応じてVポイントやPontaポイントなどが貯まります。対して、楽天証券では、月末時点の残高が初めて基準残高に到達した場合に、楽天ポイントが付与されます。※
※2022年4月から運用中の定期的なポイント還元が廃止されました。
たとえば、毎月3万円の積み立てを3年間した場合※、ポイント還元の合計額は以下のようになります。
※便宜上、購入日は毎月1日、手数料等は考慮せず価格変動がなかったものとします。
銘柄名 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 190ポイント | 274ポイント |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 190ポイント | 548ポイント |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 190ポイント | 819ポイント |
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)
楽天証券のiDeCoは、バンガード社のETFに投資できる投資信託(楽天VTIなど)が取り扱われているほか、証券口座とまとめて1つのIDで管理できるというメリットもあります。
一方、SBI証券のiDeCoは、人気のインデックスファンド「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や人気のアクティブファンド「ひふみ年金」などがラインナップされています。
銘柄名 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | - | |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | - | |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | - | |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | - | |
セゾン・グローバルバランスファンド | ||
セゾン資産形成の達人ファンド | ||
農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | ||
ひふみ年金 | - | |
コモンズ30ファンド | - |
ポイント投資
ポイント投資は、楽天証券のほうが幅広く対応しています。
楽天証券では、楽天ポイントを「1ポイント=1円」として投資信託、国内株(ETF)、米国株(ETF)の購入に利用できます。また、「楽天市場でのお買い物のポイント付与が最大1%分上乗せされる」という特典(SPU)もあります。
対して、SBI証券では、Vポイント、Pontaポイントを「1ポイント=1円」として投資信託、国内株(ETF)、単元未満株の購入に利用可能です。
定期売却サービス
楽天証券もSBI証券も、投資信託を定期売却できるサービスがあります。
リタイア後、運用を継続しながら少しずつ売却していく際に便利です。定期売却に対応していない証券会社では、その都度、売却の注文を入れる必要があります。
楽天証券の定期売却サービスは「金額指定」だけでなく、「定率指定」、「期間指定」で設定できます。
一方、SBI証券の定期売却サービスは「毎月」だけでなく、「奇数月」、「偶数月」も選択できます。さらに年2回まで「ボーナス月」として異なる金額を設定できます。
「金額指定」での定期売却は、投資信託の価格が高いときに少なく売り、安いときに多く売ってしまうことがデメリットです。たとえば、10万円での金額指定で設定すると、価格が5万円のときは2口しか売らないのに、1万円のときは10口も売ってしまいます。
楽天証券は、こういった金額指定のデメリットを回避できる「定率指定」や「期間指定」を設定できる点で優れています。
米国株・米国ETF(手数料など)
取引手数料
楽天証券もSBI証券も、米国株・米国ETFの取引手数料は「約定代金×0.495%」で、その上限は22ドルです。
楽天証券では、手数料コースについて超割コースを選んでいると、取引手数料の1%分※ポイントがもらえます。
※大口優遇の場合は2%分
なお、以下の銘柄は買付手数料が無料です。買付手数料無料の米国ETF銘柄数は、楽天証券のほうが多くなっています。
銘柄名 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | ||
バンガード・S&P500ETF(VOO) | ||
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | ||
バンガード 米国情報技術セクター ETF(VGT) | ||
インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ) | ||
iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF(AGG) | ||
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR) | ||
ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI) | ||
SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD) | ||
SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト(GLDM) | ||
銘柄名 | 楽天証券 | SBI証券 |
SPDR S&P500 ETF トラスト(SPY) | – | |
SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF(RWR) | – | |
グローバルX AIビッグデータETF(AIQ) | – | |
グローバルX フィンテックETF(FINX) | – | |
グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF(GNOM) | – |
為替手数料
定期買い付けサービス
楽天証券もSBI証券も、米国株・米国ETFを定期的に積み立てられるサービスがあります。
楽天証券では、米国株・米国ETFの取引(円貨決済)に楽天ポイントを使えます。一度設定をすれば自動的に利用できるようになり、米株積立にも対応しています。
一方、SBI証券では、1株・1円からの定期買い付けに対応しています。
国内株・国内ETF
楽天証券もSBI証券も、かんたんな条件を満たすことで、国内株式の取引手数料が完全無料になります。
単元未満株
単元未満株の取引手数料については、SBI証券のほうが低く抑えられます。
通常、株の取引は100株※単位でしか行えません。しかし、楽天証券やSBI証券では、1株から取引できます。
※1単元=100株
SBI証券は、買付手数料・売却手数料ともに完全無料で、24時間いつでも注文できます。
銀行との口座連携
楽天証券には、楽天銀行と口座連携できるサービス「マネーブリッジ」があります。一方、SBI証券には、住信SBIネット銀行と口座連携できる「預り金自動スィープサービス」があります。
楽天証券のマネーブリッジのほうが優遇金利は高く設定されています。また、楽天証券のマネーブリッジは、楽天銀行の普通預金を連携させるサービスであるため、利便性が高いことも特長です。
SBI証券と住信SBIネット銀行の預り金自動スィープサービスで利用する口座は「SBIハイブリッド預金」で、普通預金とは異なります。ATMや振込による直接の入出金ができず、普通預金を経由した振替が必要です。
キャンペーン
SBI証券との限定タイアッププログラム
- SBI証券に新規口座開設する。※1
(住信SBIネット銀行の口座がなければ、同時に申し込んでおきましょう) - 住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金の利用申込を完了させる。※2
- SBI証券の口座に2万円以上入金して、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金に一括で自動振替する。※3
- もれなく2,500円+オリジナルレポートがプレゼントされます。
※1 口座開設申し込み日の翌月20日までに、必要書類を提出して完了させる
※2 口座開設申し込み日の翌月最終営業日の前営業日まで
※3 口座開設申し込み日の翌月最終営業日まで
約5分で申込み完了します。
サービスに変更がある場合もあります。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
楽天証券は、ポイント投資の面で優れている証券会社です。対して、SBI証券は、投資信託のラインナップが充実している証券会社です。
新NISAにはSBI証券をおすすめします。SBI証券のほうが投資信託の取り扱いが充実していて、ポイント還元率も高いためです。