SBI・Vシリーズの評判(VOO・VTI・VYM・VT)【楽天と比較】

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬が「0.1438%」から「0.1338%」に引き下げられました!
これは2022年2月25日付でバンガード社が「VT」の経費率引き下げを発表したためです。SBI・V・全世界株式は、VTを投資対象としています。
SBI・Vシリーズは、世界最大級の運用会社である「バンガード社」のETFを投資対象とするインデックスファンドシリーズです。衝撃的な低コストで、お手軽に海外ETFに投資できます。
既存の人気ファンドや、新規の注目ファンドによって、シリーズが整えられてきました。
2021年6月15日より「SBI・バンガード・S&P500」が「SBI・V・S&P500」に名称変更され、2021年6月29日に「SBI・V・全米株式」と「SBI・V・米国高配当株式」が新規設定されました。さらに2022年1月31日には「SBI・V・全世界株式」が新規設定されました。
このページでは、「SBI・Vシリーズの評価・評判」、「楽天・バンガード・ファンドとどっちいいか」といった内容を解説しています。
このページのもくじ
SBI・Vシリーズの評価・評判
評価・おすすめ度 | ★★★★★(5/5) |
---|---|
運用会社 | SBIアセットマネジメント |
純資産総額合計 | 8,685億円 |
ラインナップ | 4銘柄 |
(2022年12月現在)
SBI・V・シリーズは、極めて低コストで米国ETFに投資できるため、おすすめのインデックスファンドシリーズです。SBI・V・S&P500と、SBI・V・全米株式は、米国株を投資対象とするつみたてNISA対象銘柄の中で、最も信託報酬が低く設定されています。
純資産総額は他のインデックスファンドシリーズと比べるとまだまだ少ないですが、これは設定からの期間が浅いためです。SBI・バンガード・S&P500(現:SBI・V・S&P500)は、その信託報酬の低さによって投資家の間で評判となり、順調に資金流入が続き、設定から2年も経たないうちに2,000億円まで到達しました。
新規設定された「SBI・V・全米株式」、「SBI・V・米国高配当株式」、「SBI・V・全世界株式」も信託報酬が極めて低い水準に設定されているため、資金流入が期待できます。シリーズ各ファンドの信託報酬と純資産総額は、以下のとおりです。
銘柄名 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|
SBI・V・S&P500※ | 0.0938% | 7,142億円 |
SBI・V・全米株式 | 0.0938% | 1,191億円 |
SBI・V・米国高配当株式 | 0.1238% | 192億円 |
SBI・V・全世界株式 | 0.1338% | 160億円 |
※旧名称:SBI・バンガード・S&P500
※このページでは、投資対象とするETFのコストを加味した実質的な負担を信託報酬として記載しています。
S&P500(VOO)

SBI・V・S&P500は、アメリカの代表的な企業500社の株式から構成される指数「S&P500」に連動するように運用されます。投資対象は「バンガード・S&P500ETF(VOO)」です。
S&P500に連動するインデックスファンドの中で、最も信託報酬が安いおすすめの投資信託です。
銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド※ | 0.0938% |
iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンド | 0.0938% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% |
つみたて米国株式(S&P500) | 0.22% |
Smart-i S&P500インデックス | 0.242% |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.264% |
※旧名称:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
以下のページで、詳しい情報の解説や、画像を使った買い方の説明をしているので、興味のある方はぜひご覧ください。
全米株式(VTI)

SBI・V・全米株式は、アメリカの大型株から小型株までを網羅している指数「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動するように運用されます。投資対象は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」です。
SBI・V・全米株式と同じ指数を連動対象とする投資信託には「楽天・全米株式インデックス・ファンド」があります。
銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% |
楽天・全米株式インデックス・ファンドよりも、SBI・V・全米株式のほうが低コストとなっています。
以下のページで「ファンドの注文方法・クレカ積立の設定」や「類似商品との詳しい比較」について解説しています。
米国高配当株式(VYM)

SBI・V・米国高配当株式は、アメリカの高配当株400銘柄ほどから構成される指数「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動するように運用されます。投資対象は「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」です。
SBI・V・米国高配当株式と同じ指数を連動対象とする投資信託には「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」があります。
銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|
SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド | 0.1238% |
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド | 0.192% |
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドよりも、SBI・V・米国高配当株式のほうが低コストとなっています。
全世界株式(VT)

SBI・V・全世界株式は、先進国から新興国まで全世界の株式9,000銘柄ほどから構成される指数「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」に連動するように運用されます。投資対象は「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」です。
SBI・V・全世界株式と同じ指数を連動対象とする投資信託には「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と「SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)」があります。
銘柄名 | 信託報酬 | 投資対象 |
---|---|---|
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1338% | VT |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド※ | 0.199% | VT VTI VXUS |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま) | 0.1102% | VTI SPDW SPEM |
※楽天・全世界株式インデックス・ファンドの投資対象は「VT・VTI・VXUS」の3銘柄となっていますが、主な投資対象は「VT」です。2022年11月30日時点で、VTIとVXUSの組入比率は合わせて23.4%となっています。
VTを主な投資対象としている2銘柄を比較すると、楽天・全世界株式インデックス・ファンドよりも、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドのほうが低コストとなっています。
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)は3銘柄の中で最も低コストですが、懸念点があります。「ファンドが運用方針として掲げている連動対象」と「投資対象としているETFの連動対象」が一致していないことです。

の目論見書より引用
インデックスファンドは指数への連動が目標であるため、このような運用方法には違和感があると言わざるをえません。詳しくは以下のページで解説しています。
楽天・バンガード・ファンドとの比較
楽天・バンガード・ファンドとは、SBI・Vシリーズと同様にバンガード社のETFに投資することで、指数への連動を目指すインデックスファンドシリーズです。低コストであることを重視する方には、SBI・Vシリーズをおすすめします。
銘柄 | SBI・Vシリーズ | 楽天・バンガード ・ファンド |
---|---|---|
S&P500 | 0.0938% | 取り扱いなし |
全米株式 | 0.0938% | 0.162% |
米国 高配当株式 |
0.1238% | 0.192% |
全世界株式 | 0.1338% | 0.199% |
これまで運用されてきた実績を重視する方には、楽天・バンガード・ファンドをおすすめします。投資信託に集まっているお金「純資産総額」は以下の表のようになっています。
銘柄 | SBI・Vシリーズ | 楽天・バンガード ・ファンド |
---|---|---|
S&P500 | 7,142億円 | 取り扱いなし |
全米株式 | 1,191億円 | 7,309億円 |
米国 高配当株式 |
192億円 | 113億円 |
全世界株式 | 160億円 | 2,254億円 |
(2022年12月現在)
ただし、SBI・Vシリーズも順調に資金流入が続いていくと予測されるため、純資産総額を過度に気にする必要はないでしょう。米国高配当株式にいたっては、すでにSBIが楽天を追い抜いています。
買い方、つみたてNISA・iDeCoでの取り扱い
SBI・Vシリーズの投資信託を買いたい場合は、取り扱いのある販売会社に口座開設する必要があります。主要ネット証券でのSBI・Vシリーズの取り扱いは以下のようになっています。
銘柄名 | SBI | マネックス | 松井 | 楽天 |
---|---|---|---|---|
SBI・V・S&P500※ | ![]() |
![]() |
![]() |
- |
SBI・V・全米株式 | ![]() |
- | - | - |
SBI・V・米国高配当株式 | ![]() |
- | ![]() |
- |
SBI・V・全世界株式 | ![]() |
- | - | - |
※旧名称:SBI・バンガード・S&P500
「SBI・V・全米株式」と「SBI・V・全世界株式」は、SBI証券限定の投資信託です。投資を検討している方は、SBI証券に口座開設しましょう。
約5分で申込み完了します。
関連ページ
SBI証券の初心者取引ガイドつみたてNISA
つみたてNISA(積立NISA)でのSBI・Vシリーズの取り扱いは以下のとおりです。
SBI・V・S&P500
つみたてNISAの対象商品です。SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券などで購入できます。
SBI・V・全米株式
つみたてNISAの対象商品です。購入できるのはSBI証券だけです。
SBI・V・米国高配当株式
つみたてNISAの対象商品ではありません。
SBI・V・米国高配当株式の連動対象は、つみたてNISA対象商品の指定インデックスではないため、アクティブファンドと同じ要件をクリアしなければなりません。この場合、新規設定から5年以上運用された実績が必要となります。
よって、少なくとも2026年6月までは、つみたてNISAの対象商品となることはありません。
SBI・V・全世界株式
つみたてNISAの対象商品です。購入できるのはSBI証券だけです。
iDeCo
2022年12月現在、SBI・VシリーズをiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で取り扱っている金融機関はありません。税制優遇を受けながら投資したい方は、つみたてNISA・一般NISAを使いましょう。
現金プレゼントキャンペーン
SBI証券との限定タイアッププログラム

- SBI証券に新規口座開設する。※1
(住信SBIネット銀行の口座がなければ、同時に申し込んでおきましょう) - 住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金の利用申込を完了させる。※2
- SBI証券の口座に2万円以上入金して、住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金に一括で自動振替する。※3
- もれなく2,500円+オリジナルレポートがもらえます。
※1 口座開設申し込み日の翌月20日までに、必要書類を提出して完了させる
※2 口座開設申し込み日の翌月最終営業日の前営業日まで
※3 口座開設申し込み日の翌月最終営業日まで
約5分で申込み完了します。
SBI・Vシリーズは、世界最大級の運用会社である「バンガード社」のETFを通じて指数に連動させるインデックスファンドシリーズです。極めて低コストで米国ETFに投資できるのでおすすめです。